38話 姫宮桃李と司 ページ39
「僕は橘A。君は？」
「ボクは姫宮桃李。家畜の癖に高貴で可愛い僕を無視するなんて神経を疑うよ。」
高圧的な態度で外見とは裏腹に随分と小悪魔な彼。その目立つピンクの頭に小柄な体格に見覚えがあるのに気づき、自分と同じクラスであることを思い出す。
「彼に構うと時間が勿体ないので行きましょう。司は早くA君とlunchがしたいです。」
「はぁ？骨董品の癖に生意気！ボクだってお前らなんかと話してる暇なんてないんだから。」
「生意気なのはそっちでしょう。成金風情が…冗談は顔だけにしてもらえます？」
この二人はいわゆる犬猿の仲というやつなのか、言い合いが止まる気配がない。
めんどくさい。僕はお腹が空いてるから早く購買へ行きたいのだけれど……
「それより姫宮くん。忙しいって言ってたけど何か用事があるんじゃないの？」
「あっ、そうだ！お前ら家畜と話してる暇なんかないんだった。ボクはもう行く！」
そう言うと彼は走って行ってしまった。
まるで嵐が去っていったかのようで、数分しか話していないのに体がどっと疲れた。
「全く……桃李くんは礼儀が為ってないです。」
「そう？仲良さそうだったよ？」
「貴方の目は節穴ですか？あんな成金、friendでも何でもないです。」
「そっか…それより早く購買へ行こう。菓子パンと新発売のクッキー買おうと思ってるんだ。」
「Cookie!!」
発音よく僕が言ったクッキーを復唱した司の目はキラキラしている。お菓子が好きなのか？
「放課後は私はlessonがあるので案内等はできませんが……」
「大丈夫。地図あるし部活の見学だしね。」
この学園は部活強制。自分が入部したいと思える部活が少しはあるといいけど…………
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む(プロフ) - ほんとに好きです… (2022年6月4日 10時) (
レス) id: 0d837f5408 (このIDを非表示/違反報告)
マロン - 凄い面白くて語源力があって羨ましいです!更新頑張ってください! (2020年4月11日 22時) (レス) id: eb9a0c61ed (このIDを非表示/違反報告)
更夜＆ルナ@歌い手(プロフ) - AOI３さん» 了解です！頑張ります！ (2020年4月9日 19時) (レス) id: b1f570929b (このIDを非表示/違反報告)
AOI３(プロフ) - 更夜＆ルナ@歌い手さん» コメントありがとうございます。返信遅れてすみません！イメ画の件はぜひ！描いてくださると嬉しいですヽ(*´∀｀)ノ (2020年4月6日 15時) (レス) id: e5bf353bab (このIDを非表示/違反報告)
更夜＆ルナ@歌い手(プロフ) - すごく面白い作品ですね！応援してます！ついでとは何ですが夢主さんのイメ画を描いてもいいでしょうか？下手ですけど｡ (2020年3月22日 20時) (レス) id: b1f570929b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：AOI 3
| 作成日時：2019年8月7日 14時
