29話 お誘い ページ30
「そろそろ君の公演だよね。皆…もちろん僕も楽しみにしてるよ」
「はぁ…ありがとうございます。」
「公演が終われば君はアイドル科にくるんだよね？」
「知ってるんですね。」
そう言えば当然だとでも言うように綺麗な笑みを浮かべる。
「橘君のお父さんはアイドルの“橘一哉”だったよね？すごいね…親子揃ってアイドルなんて」
「別にアイツ……父さんはもう年だしほとんど歌手みたいなものですけどね。」
「それでもすごいよ。」
一見優しそうで穏やかな顔つきをしているが目は探るように僕を真っ直ぐ見つめている。
彼は僕が先程注いだ紅茶を飲みながら本題に入ろうと再度話しかけてくる。
「アイドル科ではユニットに所属しないといけないのは知っているよね？」
「あっはい。」
朱桜君や瀬名先輩が所属するknights。遊木先輩が所属するtrickstar。そして、翠が所属している流星隊。他にも人気ユニットが多く存在している。
特にこの生徒会長が所属する��fine�瓩呂垢瓦た裕い世箸いΔ海箸魯▲ぅ疋襪亡愎瓦里覆に佑任眞里辰討い襦�
「それで良ければ僕の所属しているユニットのfineに入らないかい？」
時間が止まった気がした。それくらい衝撃的だった。
驚いていていれば生徒会長は爽やかに微笑みながら話を続ける。
「演劇科に在籍しながらアイドル科並みの人気に高い演技力。僕たちのfineにふさわしい。」
確かにfineに入れば楽に上を目指せる。人気というのはアイドルが最も欲しいもの。
それがこのユニットに入れば簡単に手に入る。
だが…―――――――――――――
「丁重にお断りします。」
「…………理由を聞かせてもらってもいいかな？」
「理由はそれだと面白くないないからです。」
生徒会長が目を丸くして少し驚いた様子でこちらを見る。
ダメなんだ……それじゃあ
演劇科にいて人気が出たのは女優の息子である僕を主役に抜擢したからだ。それで容姿が他より整っているから話題になった。
演劇科での人気は僕の努力でも演技力でもなんでもない。僕の母のおかげだった。
「自分の力だけで上を目指さないと何の意味もありません。」
今度こそは何にも頼らない。自分の力だけでアイドルになってやる。
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む(プロフ) - ほんとに好きです… (2022年6月4日 10時) (
レス) id: 0d837f5408 (このIDを非表示/違反報告)
マロン - 凄い面白くて語源力があって羨ましいです!更新頑張ってください! (2020年4月11日 22時) (レス) id: eb9a0c61ed (このIDを非表示/違反報告)
更夜＆ルナ@歌い手(プロフ) - AOI３さん» 了解です！頑張ります！ (2020年4月9日 19時) (レス) id: b1f570929b (このIDを非表示/違反報告)
AOI３(プロフ) - 更夜＆ルナ@歌い手さん» コメントありがとうございます。返信遅れてすみません！イメ画の件はぜひ！描いてくださると嬉しいですヽ(*´∀｀)ノ (2020年4月6日 15時) (レス) id: e5bf353bab (このIDを非表示/違反報告)
更夜＆ルナ@歌い手(プロフ) - すごく面白い作品ですね！応援してます！ついでとは何ですが夢主さんのイメ画を描いてもいいでしょうか？下手ですけど｡ (2020年3月22日 20時) (レス) id: b1f570929b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：AOI 3
| 作成日時：2019年8月7日 14時
