【あんスタ】演劇科のアイドル

13話 松岡〇造 ページ14

「そういえばドリフェスは知ってますか？」


「確か……アイドル達が競いあって成績がつくやつのことですか？」


「貴方達生徒会も警備や準備をその内手伝ってもらうのでまだですがよく資料を読んでおいて下さいね。」

「はい……」




ただでさえ忙しいのにそんなことやってられない。

しかし無理矢理とはいえ生徒会に入った自分の責任なので渋々資料を受けとる。

本当に先が思いやられる。




「それじゃあ。もう遅いので早く下校しなさい」

「はいはい。」




外はもう空がオレンジがかってている。

下駄箱で靴を履き替えアイドル科の裏門の前で翠を待つ。


すると翠が走って此方に向かってくるので不思議そうに見ていれば、彼は必死の形相で逃げろと伝えてくる。


すると翠の真後ろにアイドル科の制服を着たイケメンが走って彼を追いかけている。





「これが噂の高峯の幼馴染か！」

「もういいから帰ってください！！」



目の前のやり取りをボーッと見ていれば話の矛先が僕に向く。




「俺は守沢千秋だ！君は高峯の幼馴染の……」

「橘Aです。」



そう言うと笑いながらそうかそうか！と、肩を組んでくる。スキンシップ激しい。



取り敢えず関わりたくないと思いスマホを取り出しこの松岡〇造から視線を外す。



翠は珍しく大きな声で彼を校舎へと押し戻そうとしていた。

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