48 変わった二人 ページ4
「…んっ。」
「おや、やっと起きたかい。」
「……リカバリーガール？」
そういえば俺は最後に倒れたんだった。時計を見れば大体一時間位寝ていたらしい。
「そろそろ表彰式が始まるから体が動くんならとっとと行きな。」
「…はい。失礼します」
走って会場に行けば生徒達が整列している最中だった。
「雪宮くん、貴方は三位だから表彰台に上がるからこっちに並んで。」
ミッドナイトの方に視線をやると二位は焦凍で一位は拘束器具をたくさんつけられた爆豪だったから
「なぁ、何で爆豪拘束されとん？」
「暴れるからだ。」
その敵のような扱いの爆豪に呆れる
俺は空を眺めながら焦凍に質問する。
「お前はほんまに俺のことを恨んどらんの？」
「当たり前だ！」
珍しく食いぎみに答える焦凍に驚く。すると今度は焦凍が俺に話しかけてきた。
「個性、使ったんだな。」
「それはお互い様やろ？」
正直焦凍が個性を使ったとき俺は不覚にも泣きそうになった。“何物にも囚われず、なりたい自分になる”という彼の昔のヒーロー像が取り戻せたこの日の出来事を俺は忘れないだろう。
「日曜日、母さんのところへ行こうと思う。」
「！」
「正直受け入れてもらえるか不安しかねぇ。だから一緒に行ってくれねぇか？」
焦凍は必死に今を変えようとしている。だったら俺はその思いを応援する。今まで彼に何も出来なかったのだから
「ええよ。俺も墓参りに行こうと思っとったし。」
「…ありがとな」
先程よりも晴れ晴れした気持ちで俺達は表彰台に上がった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 480人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
AOI３(プロフ) - 星の桜さん» 嬉しすぎます…… (2019年7月25日 18時) (
レス) id: e5bf353bab (このIDを非表示/違反報告)
星の桜(プロフ) - AOI３さん» なので私は文才も語彙力も創作力もあるAOI３さんを崇める事にします← では長話失礼しました！ﾄﾞﾛﾝ!(影から見守る人) (2019年7月25日 8時) (レス) id: d8fdca1aee (このIDを非表示/違反報告)
AOI３(プロフ) - 星の桜さん» ちょっと分かるかもしれない………そんなに雪宮君を好きになってもらってとてもありがたいです！ (2019年7月24日 19時) (レス) id: e5bf353bab (このIDを非表示/違反報告)
星の桜(プロフ) - AOI３さん» や、だって...抱き締めたくないですか？？？？無いはずの母性本能が疼く() (2019年7月24日 18時) (レス) id: d8fdca1aee (このIDを非表示/違反報告)
AOI３(プロフ) - 青葉さん» 雪宮君以上にもしかして歪んでますか？(@￣□￣@;)！！もし何か気になる点があればご指摘ください！出来る限り直します！ (2019年7月24日 18時) (レス) id: e5bf353bab (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：AOI 3
| 作成日時：2019年6月14日 22時
