2-4. ページ10
・
「異能力『独歩吟客』」
太宰は変わらずAを不穏な顔で見ているが、それを他所に国木田が異能力を使い、ファイヤーガンを創り出す。そして、国木田は以前敦にしたように少年を背負い投げした。
一件落着
と、思いきやまたもや鳴り響く電子音。
「あぁぁぁあああ!?」
酷く焦っている中島さんが決意したかのように爆弾をお腹に抱え蹲る。そんな敦とは対称的にAはやはり落ち着いていた
「莫迦!」
「小僧!」
タイマーが0になった。一向に爆発しない爆弾。
「やれやれ、莫迦とは思っていたがこれほどとはな」
「ごめんねぇ、大丈夫だった?」
「あぁーんお兄様!大丈夫でしたかぁ!?」
この兄妹…。善逸がいたらいくら血縁関係の男女でも血眼で少年を恨んでいただろう。
「小僧、恨むなら太宰を恨め。若しくは仕事斡旋人を間違えた己を恨め」
「言っただろう?ちょっとした試験があるって」
「つまり入社試験…?」
すると奥から近づいてくる足音。強い気配にAはクルクルと回して遊んでいた椅子からおりる
「その通りだ」
「社長…」
「それで社長、どのようなご判断を?」
社長は敦を目に移したあと、Aを見た
社長とAの視線が交わる
瞬間社長、福沢諭吉は目を鋭く光らせた
少女の圧倒的な力、剣技をその一瞬で見抜いたのだ。彼は「ふっ」と軽く笑うと踵を返した。
「太宰に一任する」
「お任せ下さい」
「合格だそうだよー。武装探偵社にようこそ。」
「よろしくお願いしますわ」
私は間髪入れずに返答する
『こちらこそ、よろしくお願いします』
「え、Aちゃんんんん!?」
『野垂れ死になんてしたくないですから』
異能力、この国、世界に来たのがあの男の仕業だとしたら異能力によって私は飛ばされたのだろう。早くあの男を見つけ出さないと。救える生命が救えなくなってしまう
「Aちゃんは最善が分かるようだねぇ。敦くん、君が断るなら無理強いは出来ない。しかし、私は君の今後が心配だ」
「君はお尋ね者の虎だからなぁ」
ぺらぺらと脅し文句を連ねる太宰。敦にはもう武装探偵社に入る以外の選択は無い
「そ、それってつまり?」
「よろしくお願いしますわ」
『一緒に頑張りましょ、中島さん』
298人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
譌。 - 終わり、になっている事がとても残念です。とても面白い作品です!更新がされる機会があれば、是非楽しみにしております。 (2021年12月9日 6時) (レス) @page16 id: 33d74645c1 (このIDを非表示/違反報告)
まっきー(プロフ) - めっちゃ面白いです!更新頑張ってください! (2020年9月3日 1時) (レス) id: 57f4ae3e62 (このIDを非表示/違反報告)
白狐(プロフ) - 続き楽しみにしています。!! (2020年7月5日 11時) (レス) id: 8773da4894 (このIDを非表示/違反報告)
大福(プロフ) - 夢主さんを友達と二人で描かせていただきました!!良かったら使ってください!!!→http://uranai.nosv.org/uploader/common/5/f/b/5fb26f4d0171760000b49547c092933d.jpg (2020年6月6日 12時) (レス) id: 8e3824c3f9 (このIDを非表示/違反報告)
sushi - 【治くーん】がずーっとツボてた…w (2020年6月2日 3時) (レス) id: 30bf734d60 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:朝ミックス | 作成日時:2020年5月22日 21時