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〜広臣side〜
Aちゃんと手を繋いで一緒に帰ってた時
ずっと前に話した人魚姫を思い出した
『Aちゃん。俺が人魚姫の話したの覚えてる?』
A:「遊園地の時の?覚えてるよ」
『俺あの時さ、人魚姫みたいな恋はしたくないとか言ってたけど、意外といいのかもね』
A:「…私ね、臣くんに人魚姫の話をされた夜に、もう一回読んでみたんだ。王子様を殺せなくて、泡になって死んじゃったんでしょ?」
『そうそう。あれが残酷すぎて俺は好きになれなかった』
A:「でもさ、人魚姫って凄いよね。死んでもいいっていうくらいの相手を見つけたんだもん」
『うん。すごい。俺らもそんな恋しようよ。ちょっとでもすれ違っちゃったら消えちゃうけど、ずっとお互いが一途に想える恋』
A:「…なんか照れてきた笑」
『ちょっとやめてよ笑 俺めっちゃ恥ずかしいわ笑』
A:「ごめんごめん。でもなんか、嬉しくて」
『その笑顔、俺以外の男子に見せんの禁止ね』
A:「独占欲強い臣くん可愛い」
『可愛いは嬉しくないんだけど笑』
少しでも長く一緒にいたくて
寄り道しちゃったり
多分、俺らはずっと続くと思う
ずっと笑ってて、ずっと一途で
こんな恋をずっと求めてたのかな
薄っぺらくなくて、泡みたいに少しだけ儚い恋
A:「ねぇねぇ、もしさ、人魚姫の登場人物に例えるなら私と臣くんは何かな?」
『Aちゃんは人魚姫でしょ。』
A:「じゃあ、臣くんは王子様だね」
『…いや、俺は海かな』
A:「海?それじゃ人じゃなくなっちゃうよ笑」
『いや、そうじゃなくてさ。ちゃんと意味があるんだよ』
Aちゃんが人魚姫なら、俺はAちゃんを包み込むような海で
時に激しく、時に優しい
不安定な波を立てるけど
でもきっと、人魚姫を守る強さはずっと変わらない
A:「臣くん、明日も一緒に帰っていい?」
『いいよ笑 毎日一緒に帰ろう』
A:「ほんと?やった!」
こんな可愛い人魚姫
絶対誰にも渡さない
俺だけの可愛い可愛いマーメイド
海とマーメイド
end
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こもりん(プロフ) - いぇすさん» コメントありがとうございます♪ 最後まで読んでもらえて嬉しいです! (2017年4月3日 12時) (レス) id: c137379bdb (このIDを非表示/違反報告)
いぇす - 最後の部分がタイトルと重なって、もうたまらなくなりました笑笑 すごく面白かったです! (2017年4月3日 12時) (レス) id: 2e838c7f21 (このIDを非表示/違反報告)
こもりん(プロフ) - あらこもりさん» いつも最初から最後まで読んでくれてありがとう!結構早く終わったよ笑 次の作品もお楽しみに♪ (2017年4月3日 0時) (レス) id: c137379bdb (このIDを非表示/違反報告)
あらこもり - みづ!今回のお話もすごい面白かったよ♪みづがいつもつくるお話より1番早く完結しちゃったんだね〜でもめちゃくちゃ面白いし、キュンキュンした!!新作のお話も楽しみにしてるね♪ (2017年4月2日 23時) (レス) id: 08e1534ff2 (このIDを非表示/違反報告)
あらこもり - そうなんだ〜確かに私も王様ゲーム読んでるけど作者さんすごいよね〜!!全部小説持ってるんだ〜お金持ちですね〜笑私もほしい!!!絶対買ってくれないもん!!いいな〜 (2017年4月2日 23時) (レス) id: 08e1534ff2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こもりん | 作成日時:2017年3月20日 20時