第66話 ページ19
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ーーー！！
ーーーー！！
『ふぁ…ぐっ』
言い争う声も、もはや子守唄だ。
誰にもバレないように、喉の奥から湧き上がってくる欠伸を噛み締め睡魔と戦うこと十数分。
竈門炭治郎なる隊士とその妹の鬼をどうするかの議論はどんどん熱を帯びていった。
勿論この裁判のことは事前に知らされていた。
でも別にそこまで興味はないので、自ら話に加わるつもりはなかった。
実際のところ、たとえ誰の命が掛けられていようがいまいが関係ない。
なぜなら、他の誰でもないお館様がこの鬼の存在を許可して欲しいと望まれているからだ。
お館様の望みが、柱の反対によって叶わなくなるなんて事はあり得ない。
だからこれは、裁判とは言ってるけど裁判じゃない。
少しでも私たちに理解してもらいたいというお館様のご寛大なお心遣いによる形式上のものだ。
少し考えればわかるはずなのに、皆んなが思いっきり抵抗するもんだから呆れる。
それに睡魔と疲労感が加わってめちゃくちゃイライラしてきた。
「不死川、日なたでは駄目だ」
「…お館様、失礼仕る」
伊黒と不死川ーーーっ！！
大人しくしろ…！
「禰豆子ーー！！！！！」
こいつもうるさいな！
どいつもこいつも、更に私の神経を逆撫でする。
…結果として、
禰豆子とかいう鬼は不死川の稀血を前にしても襲いかかることはしなかった。
『…へぇ』
怒りが更に溜まったけど、その鬼が稀血に食い付かなかったのは確かに興味深い結果だった。
人を食わない所を見せられてしまった以上、もう何も話し合うことなどない。
伊黒と不死川も、渋々ではあったが大人しくなった。
だけど、竈門炭治郎は違った。
「俺は許さない！禰豆子を刺したこと、謝って下さい！！！」
こいつ…
妹のことばかりで周りが一切見えなくなってしまっているのか、
全然融通が効かず、さらには全く自分の立場を弁えていない発言。
ただでさえ沸騰寸前だった私には、刺激が強すぎた。
最近、素の自分でいることが多かったせいで演じる事がご無沙汰だった、霧柱としての人格が大爆発する。
『いい加減にしろクソガキ』
そして私は、
刀に手をかけた。
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※ねずこの漢字間違ってますが、変換上の都合ですのでご了承下さいm(_ _)m
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れみ(プロフ) - 華花。さん» 華花。様はじめまして！コメントありがとうございます！とても嬉しいです…！続編でも頑張りますのでこれからも呼んでいただけると嬉しいです！！ (2021年11月3日 15時) (
レス) id: c2e31f4a0e (このIDを非表示/違反報告)
れみ(プロフ) - Royal×Edenさん» いつも感想ありがとうございます！続編でもまた会えるのを楽しみにしてますね！ (2021年11月3日 15時) (レス) id: c2e31f4a0e (このIDを非表示/違反報告)
華花。(プロフ) - はじめまして、コメント失礼します。れみ様の書かれる言葉の一つ一つが物凄く好きです！お忙しいとは思いますが、体調にお気をつけて更新頑張ってくださいね。続編も楽しみにしております！ (2021年11月2日 21時) (レス) @page49 id: 2bd2296ed7 (このIDを非表示/違反報告)
れみ(プロフ) - 柚葉さん» ありがとうございます！実弥たくさん出せるように頑張りますね！！また続編でお会いしましょう〜！ (2021年11月2日 0時) (レス) id: c2e31f4a0e (このIDを非表示/違反報告)
Royal×Eden - れみさん» れみさんこんばんはRoyal×Edenです！！夜中までお仕事お疲れ様です。最近は余り仕事の続きやらワクチン接種で感想が遅れて大変御迷惑をかけてしまいました(´д｀|||)いよいよ第三章に入りますが一体ヒロインはどうなるのか気になってきます(^w^)♪ (2021年11月1日 19時) (レス) @page49 id: 09a4a3c559 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れみ | 作成日時：2021年4月21日 19時
