第58話 ページ11
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『ちょっとそこのお兄さん。
盗みは良くないんじゃない?それに刃物は危ないよ』
久しぶりに見つけた「悪い人」。
悪人探しに街を歩いてたら怪しい人を見かけて、跡をつけたらビンゴだった。
裕福そうな紳士に切り掛かっていく所を割り込んで阻止する。
多分その後お金でも盗もうとしたんだろうね。
「怖いもの知らずな嬢ちゃんだな」
逃げるなら今のうちだぜ、と不敵に笑っている。
…と思ったら逃げ出した。
『え!?待て!!!』
すぐさま後を追いかける。
あんな余裕そうに笑っといて、結局逃げるってどういうことよ!!意外と逃げ足速いし!!
追いかけていくと、人気のない森に入った。
この森の中に拠点でもあるのだろうか。
予想は当たり、何人かの仲間と合流した。
まぁ相手が増えた所で全員やっつけちゃえばいいだけの話だ。
『これで全員?いい加減逃げてばっかりじゃなくてかかってきても良いんじゃない?女1人相手に臆病ね』
「逆に嬢ちゃんは、かかってこないで逃げた方がいいと思うぜ?」
全然挑発に乗ってこないし、ずっとニヤついている。
なんだか気味が悪い。
……待って。
嫌な気配がする。
まさか。
バッッッ
背後から急に何かが飛びかかってきたのをかわす。
『…げ』
鬼だ。
鬼と組んでいたのか…?
男たちを睨むと、
「頑張れよ嬢ちゃん。せいぜい食われないようにな」
と笑いながら森の奥へ消えていった。
『嘘でしょ…』
霧柱として余裕で倒せる程度の鬼だ。
任務中なら、だが。
悪党狩りをする時、日輪刀は持ち歩かない。
私の刀には悪鬼滅殺の文字が刻まれているし、もし何かあった時に身バレしないためだ。
それに日輪刀は特別な刀だ。
手入れも大変だし、この刀じゃなきゃダメ、という時以外は極力使わないようにしている。下手に使って刃こぼれなんて起こしたくないし。
この程度の鬼相手に死ぬことはないだろうけど、脇差一振で鬼を殺すこともできない。
日が昇るまで、私の体力が持つかの勝負だ。
案の定、襲いかかる鬼をかわしてちょっと刀で斬りつけてすぐ再生される、というのの繰り返しになる。
何か手はないか、と考えている隙を狙われて脇差が弾かれてしまった。
鬼が飛びかかってくる。
避けなきゃ
そう思ってできるだけ鬼を引きつけていたとき
辺りの木々を薙ぎ倒す程の暴風が巻き起こった。
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れみ(プロフ) - 華花。さん» 華花。様はじめまして!コメントありがとうございます!とても嬉しいです…!続編でも頑張りますのでこれからも呼んでいただけると嬉しいです!! (2021年11月3日 15時) (レス) id: c2e31f4a0e (このIDを非表示/違反報告)
れみ(プロフ) - Royal×Edenさん» いつも感想ありがとうございます!続編でもまた会えるのを楽しみにしてますね! (2021年11月3日 15時) (レス) id: c2e31f4a0e (このIDを非表示/違反報告)
華花。(プロフ) - はじめまして、コメント失礼します。れみ様の書かれる言葉の一つ一つが物凄く好きです!お忙しいとは思いますが、体調にお気をつけて更新頑張ってくださいね。続編も楽しみにしております! (2021年11月2日 21時) (レス) @page49 id: 2bd2296ed7 (このIDを非表示/違反報告)
れみ(プロフ) - 柚葉さん» ありがとうございます!実弥たくさん出せるように頑張りますね!!また続編でお会いしましょう〜! (2021年11月2日 0時) (レス) id: c2e31f4a0e (このIDを非表示/違反報告)
Royal×Eden - れみさん» れみさんこんばんはRoyal×Edenです!!夜中までお仕事お疲れ様です。最近は余り仕事の続きやらワクチン接種で感想が遅れて大変御迷惑をかけてしまいました(´д`|||)いよいよ第三章に入りますが一体ヒロインはどうなるのか気になってきます(^w^)♪ (2021年11月1日 19時) (レス) @page49 id: 09a4a3c559 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れみ | 作成日時:2021年4月21日 19時