【銀魂】沖田隊長、おはようございます【沖田総悟】

彼が目を覚ましてから ページ17

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沖田隊長が目を覚ましてからというもの、私は思い出したように看護師さんを呼び、担当の看護師さんが大慌てで走ってきて彼の意識が戻ってきたことを確認すると、更に彼女は沖田隊長の治療をしてくれていたお医者様を呼び、そして更に彼の目覚めは当然真選組にも連絡が行き、局長と副長と山崎さんが驚くほどの速さで飛んできた。局長は安心したように泣きそうになっていて、副長は「寝過ぎだボケ」と言いながらも嬉しそうにしていた。山崎さんは最早号泣していた。

山崎さんはずっと、彼が昏睡状態になったことに責任を感じ続けていた。「俺のせいで沖田隊長があんなことになって、Aちゃんのことも傷付けた」と。私は「そんなことはない」「自分を責めないでください」と言ったのだけれど、彼は何度も何度も私にごめんと言ってくれていた。沖田隊長が目を覚ましたことにより、山崎さんが抱えてしまったものが軽くなっていけばいいと、心から思う。

沖田隊長は「ここ病院だってこと忘れてやせんか、喧しいですよ特に山崎」と憎たらしくもそんなことを言っていたけれど、満更でもなさそうな顔をしていた。漸く私達の日常が戻ってきたような気がした。


それから、検査をしたり何なりでバタバタとしていたのだけれど、目を覚ましてからの沖田隊長の回復は目覚ましかった。一週間と数日も大人しく眠っていたから傷も塞がっており、リハビリもすぐに行うことが出来た。最初はとてもキツそうにしていたけれど、流石は私の上司、真選組一番隊隊長である。体力もすぐに戻ってきてしまった。「早いとこ復活して土方の野郎を亡き者にして副長の座手に入れてやる」なんてことを言いながら頑張っていたので、それがまた糧になったのかもしれない。

そうして数週間ほど経った頃。沖田隊長は退院が決定し、今日は退院前日であった。


「明日は退院ですね」

「そうだねィ。もうちょっとここでぐーたらしてたかったんだが……寝転がってても文句言う奴居ねェし」

「またそういうこと言って」


皆さん屯所でお待ちかねなんですからね、と。私が言うも「ムサイ連中がお待ちかねしてるって言われても鬱陶しさしかない」と彼は言う。隊士さん達が仕事の合間をぬって面会に来てくれたときも彼はいつものように食えない態度であしらっていて、もう少し素直に喜べないものかと思ったものだ。


「それに」

「それに？」


私はそう彼に聞き返した。沖田隊長は私のことをじぃっと見つめて。

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