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冨岡さんちに結構な量持って行ったはずの鮭大根。だけど尋常じゃない量のそれはまだうちにもある。
「師範、昼ごはんは鮭大根です」
「そんだけあればそうだろうなァ」
「明後日くらいまで毎食ずっと鮭大根です」
「…お前が責任持てェ」
やっぱそうなるよねーとため息をつく。
全部冨岡さんに渡してもよかったんだけどあの人腐ってても食べそうだしなー。お腹こわされるのは嫌だし。
でかいお鍋を見てると、いつもこのサイズを使ってるアオイの顔が浮かんだ。
人が多い蝶屋敷ならきっと食べてくれるなー!これだけあればアオイもおかず作んなくていいし!わたし天才すぎん?鬼殺してる場合じゃねーわ。
「師範、ちょっと蝶屋敷いってきます」
あんま遅くなるなよォ、って声を背中で聞いて、お鍋を抱えて家を出た。
「放してください!!」
蝶屋敷に着くと聞こえる、アオイの叫び声と、きよちゃんたちの泣き声。
なになにどうしたの?と覗くと筋肉の化け物が女の子たちをいじめてた。
「女の子に何してるんだ!手を放せ!!」
さすが炭治郎かっけー!!!
面白そうだから参加しないで見てることにした。宇髄さんの今度の任務は女の子が必要なんだって。じゃあわたしのこと誘ってくれればいいのに。
「アオイさんの代わりに俺たちが行く!」
「あっそォ」
炭治郎と善逸と伊之助が行くことになったらしいから物陰からと飛び出して善逸の隣に並んだ。
「わたしも行くー!」
「Aちゃん!今日も可愛いねえ一緒に行こうねえ!!」
「あ、お前はだめ」
「なんで!!!!!!」
「継子は許可がいるんだよ。お前はだめだって不死川に断られたから帰んな」
くっそー!!と地団駄を踏むと、宇髄さんは許可とれたら来てもいいぜーと3人を連れて行ってしまった。
アオイに鍋を押し付けてダッシュで帰る。
「師範!!なんで宇髄さんの任務断るのわたしも行きたいー!!!!!」
庭で素振りをしてた師範に飛びついて叫ぶとめちゃくちゃ嫌そうな顔して振り落とされた。
「行かせるわけねェだろォ」
「炭治郎たちは行くのになんでわたしはだめなの!!」
行きたい行きたいー!と子供のように暴れると、ため息をついて言われた。
「宇髄の任務、遊郭だぞ」
あ、じゃあいいです。納得。
「わかったらさっさと今日の分の素振りしろォ」
師範、もしかしてわたしのこと考えて断ってくれたのかな、なんて思うと嬉しくなって、
はいはーいと元気に返事した。
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緋月。緋月の館(プロフ) - ちょっと… リビングで見てて… 可愛いおはぎちゃんで… 噴いてしまったじゃないか…w ウヒャハウヒヒヒイヒヒヒャヒャヒャッツ (2020年7月12日 14時) (レス) id: e8a2d305fe (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - 善子ちゃんさん» 不死川さんが女の子口説くとき言いそうランキングの18位です(?) (2020年7月12日 9時) (レス) id: 99f6d7a18f (このIDを非表示/違反報告)
善子ちゃん - 可愛いおはぎちゃん????(www) (2020年7月12日 6時) (レス) id: 256e4b6095 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぴの | 作成日時:2020年7月8日 22時