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後編プロローグ ページ21

「……どうしてこうなった」


アインクラッド第50層 アルゲートの路地にあるエギルの店……の二階で俺は牛乳に近い何かを飲みながらため息をつく


「ん、まぁしょうがないんじゃねぇか?」


と言いながら俺のコップに白い液体を追加している、この薄黒い筋肉はこの店の店主、エギルである


「というより、お前さん先週から毎日うちに来ては飲んだくれて愚痴愚痴と……暇なのか?」


「うるせ、ダンジョンの戦利品安く売ってやってるんだから文句ねぇだろ……」


ぐびぐびとコップを傾け中身を一気に飲み干す。現実で母親が金曜になると缶ビールを何杯も飲む気持ちがようやく理解できた気がする。


俺は無言でコップをエギルの方に向けると「もうねぇよ」と言わんばかりに白い液体の入っていた小瓶を逆さに傾ける


「はぁ、クソッ–––あの解放軍の奴ら……」


全身の力が抜けた様にでんと大の字で寝転がる。


「あのなぁ、そろそろ言わせて貰うが何回このくだりをやるつもりだ?……毎日聞いてる身にもなれよ。こっちは聞き飽きたぜ?」


「やれやれ」と両手を広げ首を振るエギル。しかし、そんなの御構い無しに俺は喋り続ける


「けどよー。圏外から帰って来た瞬間だぞ?なんで帰る層が分かったのか知らんが、いきなり『彼女は我々アインクラッド解放軍が引き取る事になった』とか言って来たんだぞ?」


「はいはい」と棒読みで返される。それと同時にエギルは部屋を出て、階段を降りていく。とうとう、我慢の限界が来たのか、店の片付けをしに行ったのだろう


それはそれで、俺がこうなったのにも今話した様に理由があるのだ


今から話す話は1週間前、カナデを救った数時間後の話である。


俺たちはあの戦いの後、来た道を歩いて帰った。その時は、いろんな話をした、今までの事、kob杯の事、そしてアレスの事。久しぶりにカナデの笑う表情が見れてとても懐かしく感じていた。

しかし問題はその後だ

70層の首都区に戻るや否や銀色の重装備に銀色のメットを身につけたアインクラッド解放軍、通称《軍》の連中たちが俺たちを待っていたかの様に20人程度の小隊に囲まれた。

そして、1人、きっとその小隊の親玉らしき人が前にでて

「彼女は、我々アインクラッド解放軍が引き取る事になった」

とそう告げた

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作品ジャンル:アニメ
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うんピー(プロフ) - 匿名希望の〇〇さん» めっちゃ返信遅れました!!文章は出来上がるのですが2048に添削する時に宙に匙が飛びます笑気長にお待ちくださいm(__)m (6月15日 13時) (レス) id: e3d3ec66ff (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望の〇〇(プロフ) - 初コメント失礼します。久しぶりの更新とても楽しみにしていました。これからも無理せずご自分のペースで投稿頑張って下さい。 (2022年11月14日 22時) (レス) @page36 id: e2b4bbe71a (このIDを非表示/違反報告)
うんピー(プロフ) - しゃっぽさん» 返信遅れてすいません!!そう言っていただけると励みになります!!お互い頑張りましょう!d(^_^o) (2020年12月5日 23時) (レス) id: 9f05f7c923 (このIDを非表示/違反報告)
しゃっぽ(プロフ) - 原作とは違う視点からのお話で見応えがありとても面白いです!体調に気をつけて更新頑張ってください。 (2020年11月18日 22時) (レス) id: c0d288733a (このIDを非表示/違反報告)
衛宮 凛 - わああ!!ありがとうございます!これからも応援していきます! (2020年9月20日 22時) (レス) id: f79c5a4222 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うんピー | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年3月17日 3時

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