【ソードアート・オンライン】紅の騎士part4

リスタート ページ18

「転換(スイッチ)……か、なるほどな」

「そのままじゃねぇか」と思ったが、カナデには黙っておこう

しかし、2発まで繋がるそれは今後の攻略で大きな戦力になるだろう……さらに遠距離攻撃の《剣製》この２つがあれば今後ボス戦で、死者0人は愚か、全員無傷で帰還することができるかもしれない。そうすればあの時のようには……

……いや、無い物ねだりはここまでにしよう。考えたところでどうこうなるようなものじゃない

俺は一旦頭を落ち着かせるために深く深呼吸をした

「……君？A君ってば！」

そうして一回頭の中を整理した瞬間、突然大きな音が耳に入る

そちらの方に目を運ぶとそこにはなぜか少し拗ねた表情をしたカナデがいた

「お、おうどうした？」

咄嗟の出来事に俺は言葉を詰まらせながらも返事をする

「急にどうしたの？腕組んで固まって……考え事？」

その言葉に俺は「ん？」と返す

数秒程度で考えていたつもり考えていたつもりだったのだが外では思っていたよりも時間が経っていたらしい

「いや、ただお前が羨ましいと思ってな。それで、お前はどうしたんだ？」

大声を出すくらいだ何か大事な用があったのだろう

「え、あ、そうだった。聞きたいことがあって……A君の《火事場》ってあんなんだったけって思って」

しかし、帰ってきたのは俺としては反応に困る言葉だった

案の定、「えっ」と、カナデの発言に俺は少しごまつく。そりゃそうだ、以前は全身だったのにあんな極端に一部位に《代償》、赤いオーラを纏わせていたら誰だって疑問に思うだろう

「……えーとだな、あれは……」

ここは素直に話すべきか？ユニークスキル持ちもいるしユニークスキルってことにすれば誤魔化しきれる。……いや、けど万が一を考えてこの情報はまだ隠しておこう。

「《火事場》だ。スキルのレベルが上がって部分的につけられるようになった」

「……そっか。それなら納得だ。私が最後に見た時は、全身だったからさ。へぇ、レベルが上がるとそんなこともできるんだね」

カナデは納得したようにウンウンと頷いている

しかしながら、理屈ではわかってもよく分からないのかカナデは周りからは分からないが少し複雑な顔をしていた

「俺も《火事場》習得してみようかな」

キリトが、俺の話を聞いてボソリと呟いた

「いや、やめと–––」

「やめときなさい。あんなの使えるの彼ぐらいだわ。」

俺の声と被せるようにアスナはキリトの意見を反対した

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