大っ嫌いだよ おにいちゃん

探偵さんとマフィア少女2 ページ12

「遅いぞ探偵社！」

「ん きみ誰？
安井さんは？」

「俺は箕浦
安井の後任だ」

声を荒げて云っていた40代かと思われる男性

──────────箕浦

「本件はうちの課が仕切る
貴様ら探偵社は不要だ」

箕浦は乱歩にバッサリと言い捨てた

だが乱歩は...

「馬鹿だなぁ
この世の難事件は須(すべから)く名探偵の仕切りに決まっているだろう？」

箕浦に馬鹿発言をしていた

しかもドンと胸を張りながら

敦は乱歩の後ろでぎょっとしている

「ﾌﾝ抹香臭い探偵社など頼るものか」

「何で」



「殺されたのが───────

俺の部下だからだ」

その場の空気が一気に冷えた様な気がした

「今朝川を流れている所を発見されました」

「胸部を銃で三発
それ以外は不明だ
殺害現場も 時刻も弾丸すら貫通しているため発見できていない」

「で 犯人は？」

「判らん」

職場での様子を見る限り交際相手も居ないようだった

「それ」

スッと帽子を被り直す乱歩

「何も判ってない

って云わない？」

「だからこそ素人あがりの探偵になど任せられん

さっさと─────」

この声は叫び声にかき消された

網に人がかかっている!?

網に掛かっている人物とは......




「やあ敦君仕事中？
おつかれさま」

「ま...また入水自、殺ですか？」

そう自、殺志望者

太宰治

太宰を網から取りだし？敦は事件の詳細を説明した...

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