short story. -Kitten's jealousy.- ページ42
美月さんリクエスト
藍沢先生が看護師に告白されている現場を救命の皆と見てしまった香坂先生。
そんな彼女の反応は…?
時間軸は4話終了後。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
(香坂)
────ずずずっ。
やっぱり日本人は和食に限るよねぇ…おいし。
この前はうどんだったからね、今日は蕎麦です、更科蕎麦!
翔北の社員食堂…じゃないけど、ここのメニューって結構美味しくて好きだったんだよね。
ざるそばを啜りながら、姫様達の会話にも耳を傾ける。
「…んでね、最近のナースは職場恋愛とか好きなのねって思ったわけよ」
「へー」
適当に返事を返したら、美帆ちゃんに「それでもあんた女なの!?」ってすごい形相で聞かれたもんだから、恥ずかしながら啜っていたお蕎麦を途中で止めてしまった。
「恋人は患者だからね」
「あー、Aが浮気してる」
違います、違いますよ恵ちゃん、断じて。
いや、そもそも私彼氏いない…。
「ちょっ、いま藍沢が新入りのナースに呼ばれてどっか行った!」
「はあぁ!?」
おーおー、藤川先生は今日も元気だねぇ………。
…………ほ?
「A!追うよ!」
「外見年齢お前と同じくらいだったけどさ、年下だぞやばいぞ!」
「藤川先生それ傷つくからやめ…っあぁ私の更科蕎麦!のびる!」
「ンなモン食えれば問題ないでしょ!」
美帆ちゃんに問答無用と腕を引かれて、私は名残惜しくも更科蕎麦としばしの別れを強要された。
ずるずると引きずるように私を引っ張る美帆ちゃんの隣に藤川先生、私の後ろに、恵ちゃんとはるちゃん、さらにそこから少し距離を取って、フェロー4人がついてくる。
ちょっと待って、これ何の大移動?ゲルマン民族?
もうどうにでもなれ、とされるがまま足を動かしていたら、美帆ちゃんが急に止まったもんだから転びそうになる。
「…いた」
そこは、人通りの少ない空き病室の前。
ガラス張りの廊下の壁────その向かい側で、耕作とナースさんがひとり。
こちらから彼の顔は見えないけれど、彼女の顔はいかにも、少女漫画に出てきそうな“女の子”の顔をしていた。
「ふーん…、顔はまあまあか。
問題は性格ね」
「でも藍沢先生のタイプってAなんでしょ?
ちょっと違うくない?」
「…二人とも、そんな品定めするような目で見るのやめてあげて?」
それと恵ちゃん、その情報どこからなの…。
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萌香(プロフ) - 5の17ページの一番上です。 (2019年1月14日 1時) (レス) id: 72c059cc1e (このIDを非表示/違反報告)
萌香(プロフ) - 文字が間違っていると思います。 (2019年1月14日 1時) (レス) id: 72c059cc1e (このIDを非表示/違反報告)
珠緒(プロフ) - 最近この作品を見つけ読んでみると、想像以上に私のドストライクな作品でした(^^)最高です!ありがとうございます。続編も読んでいきたいと思います。他の方も書かれているように、映画も書いて欲しいですね〜。ステキな作品ありがとうございます。ずっと応援してます♪ (2018年8月9日 3時) (レス) id: 762a6c7fed (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 久しぶりに読み返しました!表現が私の好きな表現で一気読みでした!映画も書かれますか?楽しみに待ってます! (2018年6月16日 9時) (レス) id: f2d0e5e7c8 (このIDを非表示/違反報告)
ayanel(プロフ) - ちぃさん» キュンキュンして頂けてとても嬉しいです〜ありがとうございます(´。pωq。`) (2017年8月22日 9時) (レス) id: 61d33ebdb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ayanel | 作成日時:2017年8月15日 0時