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そう言いながらAを見れば、えっ、と肩を揺らして顔の前で手を振った。
「いやいや…私なんてまだまだだって」
「もー謙遜癖相変わらずねぇ。
ま、そこがあんたのいいところだけど」
「ねぇー」
冴島さんに頬をつつかれて嬉しそうな顔をしてるのを見ると、Aはやっぱりこうでなくっちゃなぁと思う。
「あっねぇ、雪村さんって最近少し変わったよね。
どうやって指導してる？
なんか言ったの？
厳しく言ったりしてる？」
「…私も結構厳しく言うよ？
つい言いすぎちゃうとこあるから気をつけてる
向こうもプライドあるしね…」
「うんうん…。
えっそれだけ？
なんか…普通だね？」
Aが天を仰いで、あちゃーと言う。
冴島さんの眉間に皺が寄った。
「普通ー!?」
「だからあんたそういうとこだよ？
なんで思ったこと口に出しちゃうの？」
「白石先生って案外気がつかないタイプだよねぇー？」
「そう」
二人に口々にそう言われて、ちょっと私のハートがかなり傷ついた気がする。
「A…」
「まぁまぁ。
でも私は…思ったことハッキリ言えないから、羨ましいと思うよ？」
うっ…なんて優しいフォローの言葉…。
「あーでもAは、しっかりしてるけど白石とは真逆のタイプだよね。
いつも一歩引いて大局を見据えてるっていうかさ」
「……うん…」
あれ、歯切れ悪いな、どうしたんだろ？
「……A？」
「えっ…、あ、ごめん、なに？」
冴島さんの呼びかけに、ぱっと顔を上げて笑顔を浮かべる。
こんな彼女はめずらしい。
緋山先生がずいっと詰め寄って、じっとその瞳を見つめた。
「はっはぁ〜ん？
さては旦那と喧嘩したな？」
「だーから旦那じゃないって…あ」
あらら、自分で認めちゃった。
うっと言葉を詰まらせたAに、じり、と近寄っていく緋山先生。
反射的に仰け反ったAは、後ろにあったテレビに後頭部を鈍い音とともにぶつけた。
「あー…大丈夫？」
「いっ……たぁ…！
恵ちゃん、美帆ちゃんが鬼だ…！」
それは同意するわ…。
「ほれほれ、逃げても無駄なんだから話なさい」
「………喧嘩っていうか、言い合いしちゃって気まずくて」
冴島さんに後頭部をさすってもらいながら、Aはぽつりとこぼした。
「ふたりとも素直じゃないもんね…。
特に藍沢先生は」
「見ていてこっちが焦れったいわ」
このことでは、緋山先生と意見が合う。
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萌香(プロフ) - 5の17ページの一番上です。 (2019年1月14日 1時) (
レス) id: 72c059cc1e (このIDを非表示/違反報告)
萌香(プロフ) - 文字が間違っていると思います。 (2019年1月14日 1時) (レス) id: 72c059cc1e (このIDを非表示/違反報告)
珠緒(プロフ) - 最近この作品を見つけ読んでみると、想像以上に私のドストライクな作品でした(^^)最高です！ありがとうございます。続編も読んでいきたいと思います。他の方も書かれているように、映画も書いて欲しいですね〜。ステキな作品ありがとうございます。ずっと応援してます♪ (2018年8月9日 3時) (レス) id: 762a6c7fed (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 久しぶりに読み返しました！表現が私の好きな表現で一気読みでした！映画も書かれますか？楽しみに待ってます！ (2018年6月16日 9時) (レス) id: f2d0e5e7c8 (このIDを非表示/違反報告)
ayanel(プロフ) - ちぃさん» キュンキュンして頂けてとても嬉しいです〜ありがとうございます(´｡ｐωｑ｡｀) (2017年8月22日 9時) (レス) id: 61d33ebdb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ayanel
| 作成日時：2017年8月15日 0時
