-14cm- ページ31
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(白石)
「おふたりさん、どないする？
レンジでチンしたら、炊きたてみたいになるけど」
いつの間にか目の前に立っていた京くんに、はっと顔をあげる。
ちなみに彼は藍沢先生と同じくらいの身長だ。
どちらかと言えば少し細めだけど、十分に筋肉はついている。
……まあ、世間一般に言う細マッチョっていうやつ。
「…あ…じゃあお願いしようかな。
ね、藍沢先生」
「……ああ」
……そんなに真剣に水なすを見つめなくても…。
「ん、ほんなら全員分まとめてチンするから貸して？」
藍沢先生の分と一緒に、白いおにぎりが大きな手に包まれる。
……あ、手、きれいだななんて、ちょっとしたことさえふと思う。
そのままちょっと借りまーすと呑気な声とともに奥に見えなくなる彼を、何気なく目で追って。
「いいよねー、京んとこ嫁げばさ、毎日美味しいお漬物食べ放題ってことじゃん？」
「緋山は毎年楽しみにしてるものね」
そんな話に話を咲かせる緋山先生と三井先生に確かに、と心の中で同意してると、お皿に人数分のおにぎりを乗せてきた京くんが戻ってきた。
「ほい、おまちどうさんです」
と、すいっと横を通り過ぎていく人影────言わずもがな、藍沢先生であった。
みんなでそれぞれ一種類ずつ袋をあけて、お漬物を乗せて、ひと口。
藤川先生や藍沢先生、橘先生男性陣はかぶりついていたけど、本当にそれくらいとても美味しいのだ。
「んーっま！やっぱこの味だわ…」
わたしも浅瓜を乗せて、ほかほかご飯と一緒に味わう。
なつかしい温かさが、喉の奥へと落ちていく。
「美味しい…！」
「やろ？」
にかっと笑った京くんに、手を合わせてありがとうとご馳走様でしたを全員で言うと、彼自身も手を合わせて、
「お粗末さまでした」
と言って満足気な表情を浮かべている。
Aにも食べさせてあげたいなぁ…かれこれ彼女は6年ほど、和食を食べていないだろうから。
和食といえば…。
京くん…なんで今年だけ、おにぎり持ってきたんだろう────？
残り、14cm。
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彩架(プロフ) - 3話の｢始め｣ではなく｢初め｣ではないですか？ (2018年10月13日 23時) (
レス) id: d02e226a01 (このIDを非表示/違反報告)
Blueheart - 話に話を咲かせる、ではなく、話に花を咲かせる、ではありませんか？ -14cm-です (2018年9月28日 21時) (レス) id: d757884bbd (このIDを非表示/違反報告)
Blueheart - すいません、先程の書き込み、訂正させてください。「ステンド」ではなく、「ステント」ではありませんか？ (2018年9月21日 17時) (レス) id: d757884bbd (このIDを非表示/違反報告)
Blueheart - -18cm-の京先生の考えてること、何個目かはわかりませんが…、「それは」の後の「、」が「，」になってます (2018年9月21日 17時) (レス) id: d757884bbd (このIDを非表示/違反報告)
Blueheart - -18cm-の京先生が一番最初に考えてること、ステントグラフトになっています。ステンド、ではないです？ (2018年9月21日 17時) (レス) id: d757884bbd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ayanel
| 作成日時：2017年7月27日 12時
