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(third party． ‐第3者‐)
「────では…それで宜しいですね」
「問題はありません。
あとは本人の同意さえ得られれば」
「香坂先生を────」
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(緋山)
井上先生から預かった優輔くんの入院関係の書類を橘先生の机の上に置いたとき、名取が良かったですね、と話しかけてくる。
「移植、受けられることになって。
あと、香坂先生の記憶も少しずつ戻ってきてるんですよね」
「ホント良かった、Aはまだ少し不安だけど、ふたりともこれで大丈夫だから」
「いや、それもそうですけど、緋山先生のことです」
一瞬、その言葉の意味が分からなかった。
「正しく評価してくれる人が、いてくれたんですね。
親父に聞いたんです。
青南周産期医療センターの竹内先生、親父の2個下で、研修医時代から仲がいいんですよ」
「何よ、あんたのほうが先に知ってたの？」
「緋山先生は、ちゃんと評価されるべき人だと思います」
名取のらしくない言葉に、私は思わず笑みがこぼれた。
「どうしたのよ、殊勝なこと言っちゃって」
「────俺、親父の病院に戻ります」
────は？
わずかな時間停止した思考が、状況を整理しようとフル回転を始める。
「息子が、針刺し事故で迷惑かけちゃったから」
「あんなの、大したことじゃない」
それは、私の本心だった。
実際、何事も無かったのだから。
「大したことなんです、親父にとっては。
ほんの些細なミスでも、良くないことで名取の名前が出るのは許せない」
父親のこと嫌いなんじゃなかったのかと、喉元まで出かかった言葉はすんでのところで止まった。
そんなこと、数ヶ月しか過ごしていない自分が口にしていい言葉じゃない。
何も言えずにいると心の内を察したのか、名取はふっと笑みを浮かべながら言った。
「いいんです、緋山先生がいないなら、ここに未練はないです。
行くんですよね、周産期医療センター」
「…行く。
医者、続けなさいよ。
あんたは自分が思ってるより医者に向いてる。
────昔のAに、よく似てる」
そう、優秀なのに危なっかしいから、なかなか目が離せない。
「………ひとつだけ、未練ありました」
青いスクラブの背中が、振り返る。
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リラン(プロフ) - いつも更新楽しみにしてます！読むたびに次をもとめてしまう！今後も期待してます！話は変わりますが、少年陰陽師読んだことありますか？何となく文が似ている所があってずっと気になっていたんです。急に質問すみません。もし知らないのであれば申し訳ないのですが… (2019年2月12日 12時) (
レス) id: c050d878db (このIDを非表示/違反報告)
Blueheart - 18、大大抵ではなく、大抵では？ (2018年7月4日 20時) (レス) id: d757884bbd (このIDを非表示/違反報告)
鈴子 - コードブルー好きにはたまらないね\^-^/ (2017年10月14日 21時) (レス) id: bbbfeb8862 (このIDを非表示/違反報告)
咲(プロフ) - いつも更新楽しみにしています！更新される度に続きが気になって気になって！最終回、楽しみにしています！更新頑張ってください！ (2017年9月19日 23時) (レス) id: e98d2ab7a8 (このIDを非表示/違反報告)
藍沢せんせすき - 面白すぎます笑楽しみにしてるので更新頑張ってください^ ^ (2017年9月19日 22時) (レス) id: 0944e50e01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ayanel
| 作成日時：2017年9月12日 0時
