壊れかけのスノードーム

☆褒めて欲しいのはあなただけ　sgi ページ19

　
｢ん、Aさん今日いつも以上にオシャレだね〜｣


と、オフィスに着いて開口一番に服装を褒めてくれたのは山本さん。


『えへへ〜、前しゅんくんに褒めて貰った服なんです！』


何を隠そうこの服は前デートで着た時にしゅんくんがいっぱい褒めてくれた服なのだ。


｢確かにその服Aさんに似合ってるもんね〜｣


なんて100点満点の答えに笑顔で私も少し浮かれてしまう。まぁしゅんくんが褒めてくれるのは10000点くらいだけどね！


｢Aさんから音符マークが見える…｣

｢凄いランランって感じだよね｣

｢わかりやすいね…｣


なんて言っているのは聞こえないふりをしておこう。


｢お疲れ様ー｣


私がオフィスで作業を始めて2時間くらい経った頃、大学に行っていたしゅんくんがオフィスにやってきた。


『しゅんくん！お疲れ様』

｢Aもお疲れ様。…あれ、なんか嬉しそうなオーラでてる｣

『山本さんがこの服褒めてくれたの！』

｢山本が？それで喜んでるの？｣

『うん！……しゅんくん？なんでそんな怖い顔してるの』

｢俺じゃなくて？山本に褒めてもらって喜んでるんだ？彼氏は俺なのに？…もういい。｣

『え、なんでそんな事言うの…。こんなしゅんくんなんて嫌い！もう知らないっ』


もう今はしゅんくんの顔を見たくない。そう思った私は何も持たずにオフィスを飛び出した。





＊

リクエストです。更新遅くなってすみません…。残りは今日の夜頃に…！

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