青春をガラス瓶に詰めたなら

Trick or Treat!!　all ページ37

HAPPY HALLOWEEN!!


『トリックオアトリート！お菓子くれなきゃイタズラしちゃいますよ！』と、私が告げるとカバンの中をゴソゴソと探し出す。｢うーん、お菓子持ってないからトリックかなぁ｣…え、彼に限ってそんなことはないと思っていたのに。｢どんなイタズラしてくれるの？｣まさかの事態に慌て出す私と対照的にどこか余裕そうな彼。｢Aがしないなら僕がイタズラしちゃお｣と言って私の横腹をくすぐり始める。『ひゃああっ！福良さん、やめ、やめてくださいっ！』なんで私がイタズラされるわけ！？

──ハロウィンなのに fkr





『やだ！絶対いや！』｢え〜、お願いだから、ね？｣僕は今Aに黒猫のコスプレをしてもらうための交渉をしている。『恥ずかしいし似合わないしやだ！』｢Aなら絶対可愛く着こなせるか〜｣でもどうしても着てくれなさそう。奥の手を使うしかないのかな。｢…僕のお願いなのに聞いてくれない？｣上目遣いにして最大限にあざとくする。男の僕がやったところで需要なんてない気もするけど、Aにはこれが効果抜群なのはもう分かっている。『うっ…、、、耳だけ、なら…』｢やったぁ！A、ありがとう！｣まぁここまでできたら後は簡単。可愛い可愛いAの姿まで後3分──

──ハロウィンだから、ね? ymmt






『今日は満月ですよ！』｢ハロウィンの日に満月だったら幸せになるらしいよ｣『え、そうなんですか！？』と言って幸せそうに微笑むAちゃん。一緒に月を見上げているのは研究室以来か。前はお団子を食べていたっけ、なんて考えていたらAちゃんが『先輩、トリックオアトリート！』なんて可愛らしく言ってきた。｢んー、じゃあこの飴でもいい？｣『わーい！』美味しそうに飴を頬張るAちゃんを見ているとこの顔を見せるのは俺だけがいいなんて思ってしまう。｢Aちゃん、好きだよ｣『…え、冗談ですか？』｢冗談なんかじゃないって｣『…先輩、ハロウィンの日が満月だったら幸せになれるって本当なんですね』なんて言って幸せそうに笑う君を思いっきり抱きしめた。

──ブルームーンとハロウィン sgi





第一弾。後で第二弾も上げます〜

ちなみにこの須貝さんのお話は満月に想いが隠れて sgiの続きだったりします。

どーしてもくっつけたかったんだ…！

Trick or Treat　2→←☆ツンデレ方程式 sgi

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す