可惜夜を彼女と2人で ko-chan ページ13
微ピンク注意！苦手な方はスマホを水平投射させてみて下さい。
夜の10時。
成人を超えている俺たちにとって眠るにはまだ早い時間だ。
今はAが俺の部屋のシャワーを浴びている。こうやって待っている時間はいつまで経っても慣れない。
次第にシャワーの音も止みドライヤーの音が聞こえてくる。
さらに5分くらい経ったあと。
『こうちゃん、おまたせ』
と言ってAが浴室から出てきた。その姿を見て俺の時間は止まった。
｢ちょ、ちょっと待って…｣
『ん？』
｢ねぇ！なんでTシャツしか着てないの！？ズボンも出しといたじゃん！｣
そう、AはTシャツだけで出てきたのだ。確かに俺のTシャツだと少しワンピースっぽくなるけどさ、それでもすらっとした白い足は俺の欲を掻き立てるには十分なわけで。
『ダメ？』
｢ダメ！｣
『むー…。なんで？』
｢なんでも！とにかくダメ！｣
彼女も意地になったのか、絶対に今日はこのまま過ごすから！！と言って少し拗ねてスマホを弄り出した。
｢なんでそこまでその格好に拘るの？｣
『……内緒。逆にこうちゃんこそなんでそこまでダメって言うの？』
｢いや、だって…｣
二人の間に沈黙が流れる。次にこの沈黙を破ったのはAだった。
『こうちゃんはさ、私じゃドキドキしない？』
｢え、何言って…｣
『だって付き合って3ヶ月過ぎてるしもうお泊まりも3回以上してるよ？それなのに…』
俺だって男だ。彼女が言わんといていることは分かった。俺としては彼女を大切にしたかったから今まで純粋なお付き合いをしてきたのだ。俺だって彼女と交わりたいとは思っていた。
｢じゃあもう抑えてあげないから｣
そう言ってAの唇を軽く啄む。そこから段々とキスを深いものに変えていく。
Aは少し驚いたようで体をビクッとさせたが、俺のキスに応えるようにAからも舌を絡ましてくる。
暫くして口を離すと二人の間が銀色の糸で繋がる。
｢ベッドがいい？それともソファ？｣
この続きを拒否なんてさせないように二つの選択肢しか出さない。
『…ベッド』
顔を赤く染めて、小さな、でも確かに熱を帯びた声でこたえる。
────俺らの夜は始まったばかりだ。
＊
(結局さっきの服装じゃなくなったね？)
(変なこと言わないで！…あ、なんで頑なにあの格好許してくれなかったの？)
(そりゃ、まぁ彼女のあんな姿見て冷静でいれる男はいないでしょ)
(…こうちゃん好き！)
(何、もう一回するの？)
(へ！？)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 159人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
音穏(プロフ) - まりちゃむさん» 本当ですか！！そう言っていただけて嬉しいです！リクエストありがとうございましたー！ (2020年12月14日 8時) (
レス) id: ec43fdd9d2 (このIDを非表示/違反報告)
まりちゃむ(プロフ) - 音穏さん» リクエスト叶えて下さってありがとうございます。まさにって感じです！笑 (2020年12月13日 20時) (レス) id: 3c5d7a454e (このIDを非表示/違反報告)
音穏(プロフ) - まりちゃむさん» 解釈違いでしたか…。ごめんなさい…。新しい作品を書かせていただきますね！申し訳ございませんがもう少しお待ち下さい…！ (2020年12月10日 7時) (レス) id: ec43fdd9d2 (このIDを非表示/違反報告)
まりちゃむ(プロフ) - 音穏さん» リクエスト叶えて下さってありがとうございます！こっちのバージョンも好きなんですが彼女は年下であまり賢くなくて頑張って伊沢さんが出した本を読んでてそれに気づかない伊沢さんにかまちょされるイメージでした...。 (2020年12月8日 9時) (レス) id: 3c5d7a454e (このIDを非表示/違反報告)
音穏(プロフ) - まりちゃむさん» わー！お返事遅くなってしまいすみません…！リクエストありがとうございます！できるだけ急ピッチで書かせていただきます！ (2020年11月23日 9時) (レス) id: ec43fdd9d2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：音穏 | 作者ホームページ：
作成日時：2020年7月21日 21時
