青春をガラス瓶に詰めたなら

キスの日には甘いキスを izw ページ1

『拓司くんに問題です！』

ジャジャン！と効果音までセルフでつけた彼女。普段クイズをやっている俺とは違ってクイズ番組を見る程度の彼女。そんな彼女なのに意外だ。とりあえず問題を聞いておこう。

『今日は何の日でしょうか！それを行動で示してください！』

あぁ、なるほどな。キスの日だからたまにはイチャイチャしたいということか。

そんな彼女がとても可愛くてどうしようかと迷う。……そんなにキスして欲しいなら彼女からしてくるべきでは？よし、今日はそうしよう。

｢ん〜俺分かんないなぁ｣

『え、拓司くんわかんないの？？』

少しどこか俺を馬鹿にするトーンが混じっている気がする。屈葬。

｢うん、だからAが答えを行動で示して？｣

そう告げるとへっ、と素っ頓狂な声を上げて暫くしてから顔を真っ赤に染めた。

｢ん？真っ赤だけどどうしたの？｣

形勢逆転。今は俺の方が主導権を握っていると言っても過言ではない。よし、あと一押しだ。

｢ねぇA、早く俺に答え教えてよ｣

そしたらAも覚悟を決めたのか

『……じゃあ目をつぶってください』

言われた通りに目をつぶった。

チュッ

｢ん、たまにはAからのキスも新鮮でいいね｣

『なんでびっくりしてくれないのー！』

｢だって答え知ってたもん｣

俺がAからキスして欲しかったから、と言うと顔を真っ赤にして少し拗ねたようだったので、俺からもキスしてやると嬉しそうに顔を綻ばせた。





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新作稼働開始！

そしてキスの日から結構遅れました。

ごめんなさい。

これからはこちらの作品もよろしくお願いします！

タイトル少し変更しました(7月23日)

音穏

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