＊sho ページ42
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『シャオちゃん。こっちはグルッペンの家じゃないよ』
「そんな事分かってます〜」
家にあげてくれた癖にキョトンとした顔で言ってきやがって。幾ら何でも俺もそこまでボケてないわ。
久々に来たAの家は、相変わらず整理整頓されていて心做しかいい香りがする。どこのディフューザーだろ。…なんか俺キモくね？
『何飲む？色々あるよ』
「うわ、何この量。グルッペンが置いてったん？」
『珈琲には拘りがあるらしくて……』
ずらりと無駄に並んだ珈琲豆や茶葉のラインナップ。
女子の一人暮らしの量じゃ無いが、毎日誰かしらが来るこの家では差程問題ないのだろう。彼女は諦めたようにお湯を沸かし始めた。
仕事終わりに何となくAとご飯でも食うか〜って連絡すればまさかの今日は誰も居ないなんて思わんやったけど。まあ、結果オーライ。
俺とAの関係は割とフラットに近況報告をし合う仲。
好意バレバレなどこぞのホビットや虎視眈々と狙ってる奴らとは違って、ほんまに妹のように可愛がってるからさ、色々心配なんだわ。
「…A、1回お湯沸かすの止めてこっち来て」
『え〜？シャオちゃんここ私の家なんやけど』
「ええから」
ポンポンと勝手に腰掛けたソファーの隣を叩けば、
素直にこちらに歩いて来て慣れたように座る。
それから肩を掴んで俺の太腿にAの頭が
来るように身体を傾けさせた。はい、膝枕。
『え？何？どういう状態？』
「シャオロンによるA特等の膝枕。…お前また寝不足やろ」
『…クマできてる？』
「隠れてないし、顔疲れ過ぎてんだよ」
Aんとこの会社、クソブラックだから仕方ないんだろうけど。
可愛い妹分がこうもボロボロだと気になっちゃうんだわ。
素直にされるがままに寝転んでいる彼女の頭を軽く撫でてやれば、ふっと柔らかく微笑んだ。
「ほら、飯とか後でええから。とりあえず休み」
『…本当シャオちゃん優しいね。私の事大好きじゃん』
まだ巫山戯る元気があるようで良かったわ、なんてとりあえず軽くチョップをして再びサラサラな髪の毛を撫でる。
大好きなんかじゃ足りないくらいにはお前の事想ってるよ。
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まる(プロフ) - 久々にこの手の類を見たくなって、極道に始まり、距離バグと脅威入手…団子侍様の独特で丁寧な小説を読んでしまうと、上質すぎて中々他のお話へ飛べませんw 楽しいお話をたっぷり読めて嬉しいです！今後も応援しております…！ (2023年4月10日 8時) (
レス) id: 33402943a7 (このIDを非表示/違反報告)
団子侍(プロフ) - 冬野さん» 完結してから一番乗りの超絶早いコメントありがとうございます！冬野様には何度もコメントを頂いて本当に嬉しかったです！最後までお付き合いありがとうございました！ (2022年8月19日 1時) (レス) id: 1692a09b95 (このIDを非表示/違反報告)
冬野(プロフ) - わぁ〜！番外編までお疲れ様でした。すごく好きです。めちゃくちゃ好きです。ありがとうございました。大好きです。(語彙を失う) (2022年8月19日 1時) (レス) @page50 id: 017b983cf1 (このIDを非表示/違反報告)
団子侍(プロフ) - みひろさん» コメント＆ここまで読んでくださって本当にありがとうございます！正しく全員分の心の内だったりを細かく書いて最後に終わりたいな〜と思っております！完結はしましたがどうぞ最後までお付き合い頂けると嬉しいです♪ (2022年8月15日 14時) (レス) id: 1692a09b95 (このIDを非表示/違反報告)
団子侍(プロフ) - 冬野さん» 冬野様 ご丁寧に、また思いの籠ったコメント頂き本当にありがとうございます。色んな方の反応やお声に支えられて無事完結できてホッとしております。今後とも何か作品をあげましたら是非宜しくお願いします！ (2022年8月15日 14時) (レス) id: 1692a09b95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：団子侍
| 作成日時：2022年1月30日 13時
