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今日の作戦決行のために呼ばれたのはグルッぺンを筆頭に、昨日の証言係の大先生、取引先として情報の収集を密かにしていたロボロ、そして件の先輩とやらが逃げない様に捕まえる役として呼ばれたゾム。
勿論皆現場に来たがったが、この人数が集まるとどうしても煩いし本筋から脱線してしまう。Aにとっては今は騒がしいくらいが丁度いいかもしれないが、ストーカー処理に加えてツッコミ処理なんてとてもじゃないが場が持たない。
だからこその少数精鋭なのだが。
何故俺が呼ばれたか、その理由を考えていたが生憎それが分からないほど無能ではない。
勿論、グルさんの次にAの事を知っている自信があったし、実際にAが巻き込まれた今回の事件にも献身的に世話をしたのも俺やけど。
｢…グルさん。今にも人を殺しそうな目するのやめぇや。また通報されんで｣
｢……分かってる｣
総統様のストッパーっすね、はいはい。
大事な大事な幼馴染がストーカーされていると知ったその日から、本人にこそは言わないが一人沸々と怒りに満ち溢れてたもんな。勿論俺らも腸煮えくり返りそうやったけど、誰もグルさんには敵わない。
____俺らの愛は重いから。
ほんまは早い所先輩とやらを警察に突き出して、家に帰って皆でパーティーして、どんちゃん騒ぎして、Aを良かったなぁなんて撫でたりしたいんやけど。
今はAが静かに先輩の前にしゃがみこんだのをただ黙って見守るだけ。
あかんよ、そんな優しさ見せたらまた惚れさせるだけ。
『毎日後ろを着いてきていたのは先輩だったんですか…？』
｢…着いていったんじゃなくて、もう暗くて危ないからただ送りたくて。一緒に帰ってただけ｣
『……手紙をくれたのも先輩？』
｢会社から帰ったあとも、俺の気持ちを伝えたくて｣
もう発言の節々からしてアウトやろ。
恋は盲目というが自分に都合のいい思考回路にこうも仕立て上げるのかと少し恐怖さえ覚えた。
一つ一つ答えていく度に不安そうなAの瞳が揺れるのを遠目で見守る。
奴には少し同情はするけど。ただ、Aを好きになっただけ。
まあ、許すとは言ってへんけど。
聞きたいことを幾つか聞いて口を噤んでしまったAの名前を、隣にいたグルさんが呼んだ。
俺達にとっては数週間、彼女にとっては数ヶ月の闘いが終わる。
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まる(プロフ) - 久々にこの手の類を見たくなって、極道に始まり、距離バグと脅威入手…団子侍様の独特で丁寧な小説を読んでしまうと、上質すぎて中々他のお話へ飛べませんw 楽しいお話をたっぷり読めて嬉しいです！今後も応援しております…！ (2023年4月10日 8時) (
レス) id: 33402943a7 (このIDを非表示/違反報告)
団子侍(プロフ) - 冬野さん» 完結してから一番乗りの超絶早いコメントありがとうございます！冬野様には何度もコメントを頂いて本当に嬉しかったです！最後までお付き合いありがとうございました！ (2022年8月19日 1時) (レス) id: 1692a09b95 (このIDを非表示/違反報告)
冬野(プロフ) - わぁ〜！番外編までお疲れ様でした。すごく好きです。めちゃくちゃ好きです。ありがとうございました。大好きです。(語彙を失う) (2022年8月19日 1時) (レス) @page50 id: 017b983cf1 (このIDを非表示/違反報告)
団子侍(プロフ) - みひろさん» コメント＆ここまで読んでくださって本当にありがとうございます！正しく全員分の心の内だったりを細かく書いて最後に終わりたいな〜と思っております！完結はしましたがどうぞ最後までお付き合い頂けると嬉しいです♪ (2022年8月15日 14時) (レス) id: 1692a09b95 (このIDを非表示/違反報告)
団子侍(プロフ) - 冬野さん» 冬野様 ご丁寧に、また思いの籠ったコメント頂き本当にありがとうございます。色んな方の反応やお声に支えられて無事完結できてホッとしております。今後とも何か作品をあげましたら是非宜しくお願いします！ (2022年8月15日 14時) (レス) id: 1692a09b95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：団子侍
| 作成日時：2022年1月30日 13時
