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sho「そーっとやで。」
『いいんでしょうか…』
kn「あいつ絶対ビビるでw」
shp「俺は怒られても知りませんからね…」
淡々と案内され今はロボロさんという方の自室の前にスタンバイ。
めちゃめちゃ楽しそうに笑う2人と呆れているショッピさんを背に私はそうっと静かに部屋の扉を開けた。
案外あっさりと入ることができ、忍び足で暗い部屋の中を進むと部屋の奥の一際が液晶画面に照らされて明るくなっており、その前に誰かが居た。
無論、誰かなんて部屋の主以外は考えたくないが如何せん小さい気がする。
静寂を遮らぬように慎重に近づき、背後に回った途端気づかれる前にシャオロンさんとコネシマさんが指示した通りに振る舞う。
突然小さな彼の目の辺りを覆い、現在は軽く抱きしめるような形になった。
rbr「なっ!?だ、誰や…!?」
『……だーれだ。』
rbr「は?!え、ちょっ、は?え!?…お、女!?」
私の声を聞くなり表情は見えないが回した腕を通して彼の体温が上がったことが分かった。
kn「ハッハッハ!ロボロぉ!おまっ、お前ええ反応やなぁ!」
sho「やっぱり童貞にはきつかったかぁ?w」
rbr「?!お前らっ!!!…は、いや、待て。何で此処に女神連れてきてんねん!」
彼の問いかけに2人は揃って答えた。
「「面白そうやから!!」」
rbr「………おう、そうか。す、すまんけど離してもらってもええか…?」
『はい。…2人の指示とはいえ勝手に部屋に入って触っちゃってごめんなさい。』
rbr「君は悪くないんやで!でも俺はちょっとこいつらと話さなあかんからショッピ君と先に戻っといてや」
腕を解き椅子から立ち上がると彼は"また改めて挨拶するから!よろしくな!"と言って未だに大笑いしている2人に近づいていった。
…………目線、同じくらいだったな。うん、可愛い。
shp「…行きましょうか。」
『そうですね』
収集がつかなくなってきた部屋で冷静に歳が近い彼とその場を離れた。
そのままゆっくり廊下を歩いていると前方から構成員の方々が数人歩いてきて、すれ違う際にショッピさんに挨拶をしていた。
こうして見てみると彼は若いながらに本当に幹部なんだな、と上下社会に厳しい極道の中に居ることを再認識した。
__ただ1つの違和感を残して。
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ぴく(プロフ) - 個人的に主人公の性格とか(全部)めっちゃ好きです!頑張ってください! (2020年9月21日 9時) (レス) id: 0dfcf80db5 (このIDを非表示/違反報告)
団子侍(プロフ) - レニさん» 読んでくださってありがとうございます!大先生のところは特に構成を練っていたのでそういって頂けてとてもうれしいです!ありがとうございます! (2019年11月29日 22時) (レス) id: 8616f492be (このIDを非表示/違反報告)
団子侍(プロフ) - しおんこさん» こちらこそいつも変な時間に更新してしまって申し訳ないです…しかし!コメントとっても嬉しいです!!頑張ります!!! (2019年11月29日 22時) (レス) id: 8616f492be (このIDを非表示/違反報告)
レニ - すごく面白い…!チノくんとかうつ先生のところの話めっちゃ好きです!これからも読まさせて頂きます! (2019年11月29日 17時) (レス) id: be3a21bb3c (このIDを非表示/違反報告)
しおんこ(プロフ) - 夜遅くにすみません!雰囲気めっさすきですわぁぁー!!まじごっとですぜェ…………!! 更新楽しみにしてますぅぅぅぅ!!! (2019年11月28日 3時) (レス) id: 32a4d591a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:団子侍 x他1人 | 作成日時:2019年9月10日 22時