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そして、まだ厭な事は続く。





椿さんがいた。




居たことに関してはとても嬉しいが、


誰かと楽しそうに喋っている。





「〜〜〜、?」

「〜〜、〜。」

「〜、〜〜〜〜!」





よく見てみると、その相手は男だった。


しかもかなり身長が高い。








カツカツ、と靴を鳴らして椿さんに近付く。








「椿さん、」




「〜、…ん?治くん??どうしたの?」




「どうしたのじゃないよ、早く戻って」





「えー、でも話の途中なのに。」


「俺の事はいい、仕事に戻ったらどうだ?」


そこの彼も困っているだろう、と一言。





初めてその男の声を聴いた。


低く、落ち着きのある声。






…いや、聞いたことのある声だ。



「!!」



…何故気付かなかったのだろう。





赤褐色の髪、無精髭。

少し青みがかった瞳、ほのかに香る煙草の匂い。




…この人、私の誕生日の時に居た…





「やァ、会うのは2度目だね。私は太宰治だ。」




「嗚呼、知っている。俺は織田作之助、最下級構成員だ。」






「へぇ、織田作之助かァ。長いし、織田作と呼ばせてもらうよ、私の事は好きに呼んで呉れ」





「治くんたら、急に偉そうね」


「だって私幹部だし」





「なら、太宰と呼ばせてもらう」





話はまた今度だ、と椿さんに言って


彼は去っていった。








結局、何を話していたんだろうか。

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ペルシア - ハッピーエンド望みます…!楽しみに待ってます! (2020年9月10日 17時) (レス) id: 3f7bcd3892 (このIDを非表示/違反報告)
離華琉(プロフ) - 東湖さん、コメントありがとうございます!更新がんばります、笑 (2019年12月19日 16時) (レス) id: b2b5e957b0 (このIDを非表示/違反報告)
東湖(プロフ) - 楽しみです!ハッピーエンド望みます!! (2019年12月17日 13時) (レス) id: 95d9e82046 (このIDを非表示/違反報告)
離華琉(プロフ) - コメントありがとうございます。今のところはハッピーエンドですね。くらげさん、応援ありがとうございます!頑張ります^^* (2019年9月9日 20時) (レス) id: b2b5e957b0 (このIDを非表示/違反報告)
くらげ - ハッピーエンドが良いかな。この作品、本当に大好きです。更新を毎回楽しみにしています。これからも、頑張ってください。応援しています(^~^) (2019年9月9日 16時) (レス) id: 8d5683d37d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:麗華琉 | 作成日時:2019年8月25日 17時

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