所属組織を潰したらマフィアに連行されました【織田作之助】【文スト】 (ページ42)

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神様、紙様、髪様（意味不明）ページ42

軍警は、昼のヨコハマを取り仕切る政府組織である。
そんな軍警がこの現場に召集されるのは正しいのだが……正直に言うと邪魔だ。

夜ならば、ポートマフィアの管轄だから動きやすいんだけど。どちらかが凡てを仕切る訳にはいかないのだろうか。
あぁ、そういえば、武装探偵社とかいう小編成組織もいる。彼等は夕刻__所謂グレーゾーンを取り仕切っている。

そして、私の考えだと、その力関係は均衡しているべきだ。
……あれ？崩れてない？ポートマフィア強くね？不味くない？

まぁ、今はどうでもいいことだ。

『あ、よく考えたらそこまで詰んでなかった。』

「？」

うん、困惑してる織田作可愛いね。でも面倒だから説明はしてあげない。

『さぁ！レッツゴー！』

どこにレッツゴーかって？いやだなぁ、三島の処に決まってんじゃん！

軍警の奴等が見ていないのを見計らって、トラックの荷台から降り、そのまま駆ける。
すっごーい！マシンガン持った女が走ってるのに何も言われない！軍警って無能！
あっはははははは…………は？

「少しいいですか？」

『え、忙しいのですが』

急に私に声をかけてきたのは、金髪ロン毛眼鏡高身長の人だ。浮かれていたところで捕まったので、私のテンションは駄々下がりである。

「俺は武装探偵社の国木田と云う者です。貴女方は何者ですか？」

オーマイガー！武装探偵社ー！何で居るねんお前！
ヤバイ誤魔化さないと！あー何も思い付かない！

助けを求めて織田作を見る。すると、織田作は微かに頷いた。
因みにここまで0.5秒。

「俺達はここの会社に雇われている傭兵だ。」

なんだ、只の天才か！
これは便乗するしかない！

『そうです。社長に正規に雇用されていて、今は誘拐されてしまった方を探していました。軍警の方が到着したので、社長に報告しようと。』

「そうでしたか。申し訳ない。頑張ってくれ。」

軽く返事をして、この国木田とやらから全力でそれと悟られないように逃げる。やったね！誤魔化せたよ！

『現場撹乱お疲れ！』

「軍警のことか？」

『うん。それとさっきの人。』

武装探偵社か………覚えておこう。いつかきっと頼ることになる。