戦闘開始。(シリアスかな) ページ38
戦闘、開始。いつまでも、この状況を楽しんではいられない。私は、任務を成功させなければならない。
戦闘、開始。奴を捕らえるには、総てを利用しなければならない。頭脳も、体も、大切な友人でさえも。
任務を言い渡されてから、数日が経った。やっとチャンスが廻ってきた。最早一刻の有余もない。実行は今日だ。
ただし、手段は未だ定まらない。だから、隙を見つけるために、今から思考盗聴を行う。
何故、何故欲しくもないものほど私から離れてくれないのだろう。
『………よし、準備はいい?』
「嗚呼。」
マフィアに入ってから、異能を使う機会がだいぶ増えてしまって、扱いにも慣れた。
狙うは三島と会計係。この間の会合にいたもう二人は、軍警の幹部とその秘書だと判明したので、今回は諦める。
〔社長、本当に大丈夫なのですか?〕
〔何のために今あの二人を一階の部屋に押し込めたと思ってるんだ。大丈夫に決まっている。〕
どうやら話題はまた、私達のことらしい。マジで運悪いなこいつ。
〔いえ、そうでなく………〕
〔それにしても問題ない。使うのはその辺の無法者だ。私達が疑われることはまずない。軍警もくるしな。〕
こいつは、何を、言っている?
使うのはその辺の無法者?軍警もくる?なんだ、なんなんだ?
解らない。解らない!
「どうした?」
盗聴がぷっつりと途切れたせいか、織田作が私を気にかける。今の私に盗聴を継続させる集中力はない。
織田作の問いかけも無視して、目まぐるしく頭を回転させ、答えを導き出そうとする。奴等は何がしたいんだ?今から何が起こるんだ?
ふと、答えが見えた。奴等が何をするのか。それに対して、私は何をするべきなのかも。
『織田作、奴等は私達を消す積もりだ。』
「なんだと?」
すると、扉の外から、荒々しい沢山の靴音が響いてきた。無法者だろう。
ここで、私が予測しきれなかった事態が起きた。こいつらは、私だけ誘拐するらしい。
何故解ったか。簡単だ。部屋に十数人の無法者が入ってきたあとに、織田作に十人がかりで挑み、私には数人、縄を持った奴が近づいてきたからだ。
こうなったら、一つだけ織田作に言いたい。
『織田作、私を見捨てて。』
この一言しか言う暇がなかった。
こう告げたあと、私は昏倒させられ、どこかに運ばれていった。
織田作の表情が、気になった。
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Neon@寝苑☆歌い手好き(プロフ) - 端賀さん» ういっす (2018年7月8日 11時) (レス) id: 6cb15526c0 (このIDを非表示/違反報告)
端賀 - Neon@寝苑☆歌い手好きさん» コメ欄を荒らすでない (2018年7月8日 11時) (レス) id: 9403d00418 (このIDを非表示/違反報告)
Neon@寝苑☆歌い手好き(プロフ) - 端賀さん» どやった上に更にドヤる事(今作った←) (2018年7月8日 11時) (レス) id: 6cb15526c0 (このIDを非表示/違反報告)
端賀 - Neon@寝苑☆歌い手好きさん» どやどやってなんや (2018年7月8日 11時) (レス) id: 9403d00418 (このIDを非表示/違反報告)
Neon@寝苑☆歌い手好き(プロフ) - 端賀さん» うへへ← どやどや! (2018年7月8日 11時) (レス) id: 6cb15526c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:端賀 | 作成日時:2018年5月25日 23時