連行中にて ページ4
主人公side
えー、先ほどから太宰と織田作に強制連行されております。
太宰様(笑)から質問するなと言われたので、もれなく皆無言。
そんな気まずい雰囲気の中、織田作が口を開いた。勇者だ←
「太宰、これは“連れていく”ではなく“連行する”なんじゃないか?」
「あぁ、そうだね。最初からそのつもりだったし」
「そ、そうか」
今気づいたの?何?織田作は天然なの?何それかわいい←
内心悶えていると太宰が私に訊いた。
「そういえば名前を訊いてなかったね。君、名前は?」
人に名前を訊く時は自分から名乗れ。ま、しょうがない答えてやらう←
『遠藤Aです。』
「ふーん」
ふーんって何だよ自分で訊いたくせに
「Aか。いい名前だな」
『……ありがとうございます』
待って!織田作がいい人過ぎる!中身もイケメンかよ!
「まぁ、他の質問は首領の前でかな」
「そうだな」
首領って誰だよ私にも質問させろ。
説明し忘れていたが、今の状態は太宰が一人前を歩き、
私と織田作が後ろを二人で並んで歩いている形だ。イケメンの隣とか光栄です←
そして此処は貧民街。地味に危ない場所である。
何故私はその危ない処で脳内ハッピーセットなのかなって思ってたら
織田作が急に立ち止まった。
私は質問禁止なので、一応喋らずに織田作を見た。
「織田作?」
太宰も異変に気づいたようだ。織田作は険しい顔をしている。
すると突然、織田作が目に見えないほどの疾さで私を
抱き締めるようにして引き寄せた。
『!?』
僅かに遅れて響く銃声。弾丸が通過したのは先刻私がいた処だ。
咄嗟に弾丸の飛んできた方を見る。見えたのは100mほど先で黒光りしながら視界から外れた銃口
どうやら発砲したのはGSSの残党のようだ。
チッ、始末し損ねたか← 私が殺ったわけじゃないけどさ
「大丈夫か?」
『は……い。ありがとうございます』
織田作は私を離しながら言った。私を包んでいた温もりが無くなる。
「織田作も無茶するねぇ。もう行けるかい?」
「あぁ、幸い怪我もなかったしな。」
二人の慣れた様子の会話に疎外感を覚える。
彼等は再び歩き出した。遅れたら殺される気がするので後を追う。
先刻織田作は狙撃者が視認できなくてもそれが判ったかのように見えた。
……と言うことは異能者?効果は未来予知って所かな?
彼の異能は使えるかもしれない。全ては首領とやらの処に行けば解るだろう
織田作が私を庇った時に鼓動が高鳴ったのは秘密だ。
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Neon@寝苑☆歌い手好き(プロフ) - 端賀さん» ういっす (2018年7月8日 11時) (レス) id: 6cb15526c0 (このIDを非表示/違反報告)
端賀 - Neon@寝苑☆歌い手好きさん» コメ欄を荒らすでない (2018年7月8日 11時) (レス) id: 9403d00418 (このIDを非表示/違反報告)
Neon@寝苑☆歌い手好き(プロフ) - 端賀さん» どやった上に更にドヤる事(今作った←) (2018年7月8日 11時) (レス) id: 6cb15526c0 (このIDを非表示/違反報告)
端賀 - Neon@寝苑☆歌い手好きさん» どやどやってなんや (2018年7月8日 11時) (レス) id: 9403d00418 (このIDを非表示/違反報告)
Neon@寝苑☆歌い手好き(プロフ) - 端賀さん» うへへ← どやどや! (2018年7月8日 11時) (レス) id: 6cb15526c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:端賀 | 作成日時:2018年5月25日 23時