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アッシュにくっついて外に出た。

まだ肌寒くて、強い風が吹いたらからだの奥まで凍っちゃいそうだった。

ついていったら、アッシュのパパのお店まで来て外に置いてあるお酒の瓶を何本か手に取る。

僕にも持ってっていったから持てるだけもってまた歩き出す。

アッシュのお家を少し上がったところに、木で作られた台がぽつんと立っている。

そこにさっき見つけてきた瓶を置けるだけ置く。

起き終わったら離れてアッシュが銃を構えた。


1つ、2つ、3つ

はしっこからどんどん瓶が砕けていく。


「ちっ…」

アッシュが舌打ちしたのは、的ように置いた瓶が1本残ってしまったから。

もう一度瓶を台の上に乗せる。

「うわあーすごいなー」

次の的を全て砕いた時だった。

ふわっとした優しい声が聞こえて振り返ると、エイジが寝癖をつけて立っている。

「おはようエイジ」
「おはようA」
「起こしちまったか、悪かったな」
「いいや、丁度目が覚めたんだ、肩の傷は大丈夫かい?そんな事していいの?」
「こんなのかすり傷さ、撃ってみるか?」

アッシュとエイジは銃の練習を始めた。

しばらくその様子を眺めていたら、葉っぱがこすれる音が聞こえる。

そこにはイベが立っていた。

銃声が聞こえて、的を見ると瓶はそこに立っていて。

「おじょうず」
「ちぇ…」
「おーい」

イベの声に二人は顔を彼の方に向ける。

「ああ、伊部さんおはようございます、今アッシュに銃を撃たせてもらったんですよ」

エイジは嬉しそうにそう言ったけど、イベはいい気持ちじゃないみたい。

いつもよりかたい笑顔をしてる。

「ショーターを起こしといで」

ジェニファがご飯ができたからお店に来てって、イベに言ったみたいで、イベはそれを僕たちに言いに来てくれたようだった。

「A、エイジと一緒に先行ってろ」
「アッシュは?」
「ちょっとイベさんと話があるんだ」
「うん、すぐに来てね」
「ああ」

エイジはイベに言われてショーターを起こしに先にいちゃってて、
僕も追いかけるように、丘を降りてお家に走った。

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オチャネコ(プロフ) - はんなさん» ありがとうございます!主人公の性格はきっと好き嫌いが出ると思っていたのですが、そう言ってもらえて嬉しいです(*´・ω・)完結までかけるように頑張ろうと思います♪ (2019年1月9日 18時) (レス) id: 2284090fb1 (このIDを非表示/違反報告)
はんな - 主人公君何とも言えない可愛さ…この先のアッシュとの関係もどうなるのか楽しみです!お話もすごく面白いですし、なんとか完結まで頑張ってください!応援してます! (2019年1月8日 22時) (レス) id: b99f79b3ac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:オチャネコ | 作成日時:2019年1月8日 18時

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