69 ページ19
ショーターとエイジしか呼ばれてないけど、僕も一緒に見せてもらう。
「グリフィンを殺した男を見たのはここに居る中ではお前たちだけだ」
テーブルにはアルバムが広げられている。
1ページ1ページゆっくりとめくっていく。
「これ!この右から3番目!」
「そうだ!こいつだ!」
エイジが写真に向って指をさす。
覗き込むと、メガネをかけたその顔は見たことがある。
お家にたまに来てた人だ…。
名前はエイブラハムだったと思う。
「確かか?!」
「ああ、まちがいねえよ」
「こりゃあグリフィンが以前いた隊だな…認証票がちがう…。アッシュ名簿あるか?」
「これしかないよ」
アッシュが名簿を持ってきてそれをみんなで眺める。
「あ!あったあったこれ!エイブラハム…エイブラハム・ドースン…」
「住所はカリフォルニア州ロスアンジェルス・ウエストウッド42−102…」
スティーヴン・トムソンの言った住所と同じだ。
「やっぱりこいつが「バナナフィッシュ」なの?」
このおじさんが、バナナフィッシュ…?
だとしたら、バナナフィッシュを見つけたって言ってたスティーヴンが殺されたのはこの人のことを知ったから…?
じゃあ、アッシュの受け取ったロケットの中身は…?
「とにかく本人を探してみなきゃどうにもなるまい、それに少なくとも西海岸なら、ディノ・ゴルツィネの手も届かない」
「ロスアンジェルスか…遠いなぁ」
「おい、Aどこ行くんだ?」
ふらっと部屋を出ていこうとして止められる。
「お散歩」
「遠くに行くんじゃないぞ、まだ明るいが土地勘はないんだからな」
「うん」
皆に手を振って部屋を出た。
71人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
オチャネコ(プロフ) - はんなさん» ありがとうございます!主人公の性格はきっと好き嫌いが出ると思っていたのですが、そう言ってもらえて嬉しいです(*´・ω・)完結までかけるように頑張ろうと思います♪ (2019年1月9日 18時) (レス) id: 2284090fb1 (このIDを非表示/違反報告)
はんな - 主人公君何とも言えない可愛さ…この先のアッシュとの関係もどうなるのか楽しみです!お話もすごく面白いですし、なんとか完結まで頑張ってください!応援してます! (2019年1月8日 22時) (レス) id: b99f79b3ac (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:オチャネコ | 作成日時:2019年1月8日 18時