私の家族3【BROTHERSCONFLICT】

二節 ページ19

「俺はずっと気持ちを伝えてきたつもりだった。だけどあんたは？俺の気持ちを無視して俺が思ってもないことをあんたが勝手に想像して勘違いして自意識過剰になって好き勝手言って」





「嫌になるほど伝えてきたつもりだった。でもあんた信じてる信じてる言うくせに行動は真逆のことするよな」





「っ、それは」





「信じてるなら最後まで信じろよ」





シュウの言葉が突き刺さる。





その通りだ。





私は何をしてるんだ。




こんなにもすぐ近くに私のことを考えてくれてる人がいるのに。





結局、自分も傷つきたくないが為に被害者でいたかっただけなのかもしれない。





「…シュウ」





「何」





「ごめん」





「…聞き飽きたんだけど」





「うん………ごめん」





「もう二度とするなよ」





「うん」





「次やったら死ぬまで血を吸ってやる」





「っうん、」





最後には結局優しくなってくれるシュウの言葉に自然と視界がボヤけてくる。





泣く資格なんて無いのに。





「本当にごめんね。ありがとうシュウ」





「…フッ…自分の言葉に責任持てよ。俺も、持つ」

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