鬼殺隊員兼、審神者になりました！

参 ページ9

※注意




『(…この屋敷広っ)』




呼吸を使って加速をしているがまだ外に出れない。



しかも先程から出てくるのは、




「ニンゲ『五月蝿い』スパン」




本体が生み出してるであろう雑魚ども。




これにちょっとだけ「え？もう出番終わり？」とか「早くない？」と鬼たちが涙目になって来たのは秘密である。



『取り敢えず…いつまでも走り続けてもしょうがない。』



どこか適当な部屋に入ろうと思った瞬間だった。




？「いらっしゃい。可愛い人の子。」




奥から出て来たのは人だった。



『…？貴方は？』



？「うふふふ。そうねぇ…此処の主人かしら？はじめまして。」




いや、人じゃない。



どちらかと、“鬼”。



？「ん？あら？貴方、私があの異形の仲間だと思ってる？だったら違うわ。」



彼女が微笑むと、鈴の音が一回。



チリン




『…！？』



彼女の手にいたのは小さい男の子。




？「あ、あるじさま？ぼくっ…ぼくなにかしましたか？」



今にも泣き出しそうな顔で微笑みかける。



？「いえ、何もしてないわ。強いて言うなら…お腹が空いたから」



微笑みながら、その少年を、



？「……何かしら」




食べようとした。



『人を、食べようとしましたね？』




？「違うわ、この子たちは人じゃ無いの」




『知ってます。知ってますよ。ですが、貴方のしてる行為はあの異形と何一つ変わりません。貴方を“鬼”とみなし処罰します。』

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