鬼殺隊員兼、審神者になりました！

【刀屋敷(前編)】壱 ページ7

Aside

色々あり(参話参照)、“本丸”へやって来ました。



あぁ義勇、錆兎、お別れが言えなくてごめんね…



こ「ここがA様の本丸となります！前審神者につきましては捕獲、と言う形でお願いしますね！」



『ねぇこんのすけ。』



こ「はい！」



『ここって誰か死んでる？』



こ「？いえ？誰も“まだ”お亡くなりになっていませんが？」



“まだ”ねぇ…



『そこら辺に血がこびりついてるんですけど…』



こ「何処でございましょう？いたって綺麗ではありませぬか？」



『あ、言い忘れてた。私は人より“眼”が少しばかり良くてね。先祖が“視える”家系だったらしいよ。』



こ「そうなのでございますね…して、血がお見えになったと？」



『そ。あともう一つ…ここ“鬼”がいるね。それもとびっきり厄介な。』



数は一匹、だけど大分大きくなったねぇ…こりゃ下弦の月？



いや、下弦の月にしては人の形を保ててない。

上弦の月にはこんな奴はいない。



『…稀血？…ねぇこんのすけ、刀剣男士って人かな？』



こ「いえ、刀剣男士は付喪神。人に最も近く神の末席を預かっている方々です。」



『そうか！それだ！』



こ「？？」



神の末席を食べたらそれは大きくなるねぇ…


まさか無惨…がこれを放って置いてるとは…



？「誰だ。」



『そう言う貴方は？』



後ろを振り返らずに言うと刀を抜く波紋が見えた。




『私敵とかじゃないのですが…』



？「人間はこれ以上要らない。ここで死ぬか帰れ。」



『そう言われても…ってちょっ！』



どうしようか、と考えているといきなり斬りかかって来た。



『危ないですよ！急には！』



？「お前も刀を抜いたらどうだ？それとも殺されるのが好きなのか？」



好きな訳あるか。と出かかった言葉を飲み込んで刀を抜き呼吸をする。



『スゥ…全集中、水ノ呼吸』



？「？」



峰打ちに特化した技！
『拾壱ノ型！“晴天ノ雨”』


一瞬にして気絶する名も知らぬ刀剣男士。

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