きゃ！どんどん強くなっちゃう！２ (ページ39)

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「サーカス？♣」

『うん。幻のサーカス団が今回のターゲットなんだって』

飛行船に乗りながらヒソカに仕事の説明をする

「サーカス団ってその日暮らしみたいなところあるじゃない？♣盗むものなんてあるのかな」

『いろんなところに行くからこそ、なきゃいけないものを盗むんだって』

「？」

『皇帝ジギスムントの特許状』

「…なにそれ？」

聞いてもわかんないよね私もわかんなかったから調べた

そう言って調べたメモをヒソカに見せた

大昔の帝国に現れた幻のサーカス団の祖先
彼らは当初、巡礼者であると名乗り、それから数十年ほどは、彼らは各地で「聖なる人」として親切に受け入れられた。その際に証明として与えられたのが皇帝ジギスムントの特許状

『どうやら、現存しているのは1枚しかないことに加えて、当時の技術を全て詰め込んだ芸術的にも歴史的にも価値の高い品物らしいの。そして驚くべきは数百年経った今でも特許状の役割を果たしているということ』

「古い紙切れじゃないんだ♠」

『大昔の帝国がこの世界を支配していた頃のもので、全世界どこにでもこの紙切れひとつ見せるだけでパスできるのよ』

2人でヤバいねと顔を見合わせる

ハンターライセンスより優秀

『このサーカス団自体、世界無形芸術保護の対象になってるから、攻撃すればハンター協会が飛んで来るみたい』

「じゃあ厄介なことはあっても大したことないのかな？」

『ううん。サーカス団員の方が大変だよ』

「プロハンターより？」

『だって、何百年も価値の高い一枚の紙切れを、必要最低限の荷物だけ引っ提げて守ってる奴らだよ？全員が念能力者だよ』

私の言葉にヒソカは笑みを深めた

「ハァ♡それって最高にゾクゾクしちゃうね…」

『ちょっと、気持ち悪いなぁ』

涎を垂らしそうなほどだらしのない口元をみて私は怪訝そうに言った

ごめんごめん♡といいながら目は興奮状態のまま
やだなぁと思って少し離れた

『といった大仕事なので、幻影旅団も全メンバーが参加することになってるみたい。よかったね』

「楽しみだなァ…Aと一緒にいるようになってから良いことがたくさん♡」

『それは良かった。ちゃんといい子にしていてね』

「善処する♠」

『…』

絶対言うこと聞かない返答じゃん
まあいいや、ヒソカが来てくれることは事実安心するし。