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その後3ヶ月の特訓を経て私は完璧にこの能力を習得した
この意識を失って一般ピーポーの時間がなければもっと早く習得できただろうに、やっぱり時間がかかった
その間イルミは暗殺依頼をこなしながら頻繁に様子を見に来てくれた
無防備な姉さんをこの変態と2人きりにしておかないからとのこと
多分一般ピーポーに成り下がった私に全くの興味を示さないから安全だよと伝えたが、なんかヤダとのこと
『3ヶ月間付き合ってくれてありがと』
ヒソカにお礼を言う
ヒソカはトランプを弄りながら笑った
「どういたしまして♡」
「もう少しかかると思ってたって親父が言ってたよ」
『あ、そうなの?』
「うん。爺さんは妥当だとか言ってたけど」
『ふーん。相手がヒソカだったからじゃないかな〜』
ヒソカレベルの念能力者の念を使用不可能なくらい吸収できるようになるにはこれくらいかかってしまった
「いい訓練相手だったんだね」
イルミは真っ黒な目でヒソカを見た
そんなイルミにウインクをするヒソカ
綺麗にシカトされてイルミは私の隣に座った
『イルミも忙しいのに頻繁に会いに来てくれてありがとう』
「うん。これでひとまずは準備万端だね」
私は頷いた
「Aがそこまでしなきゃいけない相手ってどんな人なの?♣」
『幻影旅団、通称クモって呼ばれてるんだって。得体の知れない盗賊集団、盗む物も盗み方もエグいって話』
「実は俺たちの親父がそこに仕事しに行ってたんだよね、ついこの間まで」
「『え?そうなの?』」
ヒソカと丸かぶりしてしまったけど、驚きだ
「うん。珍しく割りに合わない仕事だったってボヤいてたよ」
『え〜、お父様がそんなこと言ったの?ヤダな〜』
私たちの反応を見てますます興味を唆られたヒソカ
「そんなに強いんだ?♠」
『ヒソカより強いんじゃない?』
「♡♡」
組織としては、ということは黙っておいた
サシだったら他の団員は大したことないと思うけど、
『クロロって人、ヒソカはとっても気にいると思うよ』
「会ってみたいなぁ…♡」
「(姉さん、これを機にヒソカの興味から逃れようとしてるな…)」
ヒソカは顎に手を当てて何か含ませたように笑う
「ねぇA、今度そのクロロって人に会いに行くときは僕もついて行ってもいい?♠」
やった思惑通り
私はニコッと笑った
『良いわよ。私も1人は不安だし』
そうと決まれば、ステイさせていた連絡を返す時がきた
クロロに連絡しよ〜
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作者名:ふぇもふぁ | 作成日時:2020年5月27日 0時