きゃ！どんどん強くなっちゃう！２ (ページ25)

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『私この能力あんまり使いたくなかったけど、そうも言ってられなくなりそうだからヒソカも私の念の特訓手伝ってね』

やっぱりクロロが気がかりだ。

どうも向こうは私の能力と私自身とを気に入ってるようなので、気をつけなきゃいけない

それに向こうはきっと組織として行動している気がする
多分あんなレベルの奴らばかりの

もし仕事を依頼されればそれらに囲まれての仕事
流星街出身への偏見はないが、世界からの扱いを見ればこの世におよそ慈悲など持ち合わせていないだろう

「なんかおもしろそうだし、いいよ♠」

ヒソカはそう言って含み笑いをした。
ついでに私と戦えることを喜んでいるのだろう

ここまでの戦闘狂だと扱いやすいかもしれない、逆に

「随分信用してるみたいだね、こいつのこと」

イルミくん。そう言うことは本人が目の前にいないときにこっそり聞くものなんだよ。わざとなのかな？

ヒソカは気にするでもなく、私の返答を待っている様子

この2人はなんというか、似てるな。

『こいつじゃなくてヒソカね。この人の変態的な戦闘愛と歪曲した性癖はともかくとして、』

「(前提からしてアウトじゃないのかな…)」

イルミは喉から出かかった言葉を抑えて次の言葉を待つ

『それ以外は淡白で無関心なところがいいと思って』

私についてある一定の興味を示しているのは、私が前提の中にいるからであって
それを果たすまでは、つまりそれ以上は立ち入ってこない
ヒソカ自身でさえ気付きもしないだろうが、
そういう芯のある自分勝手な気まぐれさは私にとっては心地がいいのだ

あとはなによりライフラインだし
何かと頼りになるし

あとはなんだろ、

『一緒にいても不快じゃないからかな』

「アバウトだなぁ」

「全然説明になってないね♡」

2人は納得してない様子だったが、でも私もよくわからないけど流れでこうなってしまった以上、過ごしてみたら快適だっただけなので説明のしようがない

『んー、まぁ勘かな？』

「困ったときに勘使うのやめなよ」

「めんどくさくなったんだね♣」

2人に呆れられたが、結果オーライ

『いいじゃない！それに私、今の生活気に入ってるもの』

「…姉さんがそう言うならいいけど、姉さんがこいつに負けることはないだろうし」

『だからヒソカよ？ちゃんと名前で呼んであげて』

「…ヒソカ、姉さんを泣かせたら殺すからね」

「悔し泣きは？♠」

「…それはノーカンでいいや」

『…』