きゃ！どんどん強くなっちゃう！２ (ページ24)

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朝、といっても多分太陽の高さから予想するに10時過ぎ
部屋をノックする音で目が覚める

隣でやはり私と一緒に寝ていたイルミ

「俺が出るから姉さんはゆっくりしてていいよ」

『ん、ありがとう』

イルミが起き上がって伸びをしながらドアへ向かう

そして開けて一瞬の間の後

「…誰？♠」

　

ヒソカの心底不可解と言った声音が聞こえた

ヒソカ来てくれたのか、イルミにヒソカのこと話してないから門前払いされちゃうかもしれないと起き上がると

「あんたが姉さんに色々教えてくれたの？」

なんでわかったんだろ、私の弟すごいな

「教えたと言うか、困ったら電話してって言っただけ♣キミがイルミ？」

「なるほどね。うん、そうだよ」

まぁ、入りなよとヒソカを部屋に上げるイルミ
ここ私の部屋だよイルミくん。いいんだけどさ。

ベッドに座った状態の私を見たヒソカはまたもや不可解と言わんばかりの顔をした

「Aおかえり♡それと、おめでとうって言いたいところだけど…なんで念がないの？♠」

道理で気がつかなかったわけだとヒソカは納得していた
念がないと言うか、極小なだけなんですけどね。

『ただいま、えっとね』

話せば長くなると、この状態になった経緯を話す
理解したヒソカはそれは面白いと笑った

「ねぇ、てことはさ♣逆もできるんだよね？」

「(…)」

『察しがいいな～』

じゃなきゃ【天地創造(クリエイト・オブ・エデン)】なんて技名つけなくない？とヒソカは笑う

「それって結構チートだよね♠リスク高そうだけど」

『条件がたくさんなんだよねぇ。
ちなみに、念をあげられる人は限定されるよ』

「ふーん…♣」

ヒソカは念をあげられる人の条件を当てたいのだろう、とても楽しそうに考えている

イルミはずっとヒソカを観察している
あのどんぐり眼でジッと見ている

「Aの力は本人の感情に左右されるから、好きな人にしかあげられないんじゃない？あとは念の性質を知らなきゃあげられないだろうから、吸収したことある人とか？」

今度はイルミは私の顔を伺った
無表情だけど何が言いたいのかわかる。
どこまで教えるつもりなのかと

ヒソカにはあまり隠す気はないんだよな

『どっちも当たり！』

「やった♡」

『あとは相手に触れないとダメなのよね』

「なるほどね♣」

吸収とは聞こえがいいが奪っていると同義

　