きゃ！どんどん強くなっちゃう！２ (ページ17)

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「そうなんだ、クロロのこと思い出したんだ」

結局クロロ自分で暴露しちゃったんだ堪え性がないなと笑うシャルナーク

その手にはうちわが握られていて、私の顔をあおいでくれている

「何言われたのかは知らないけどさ、クロロは顔が良いからしょうがないって」

『…わざと？』

「ううん、本気」

そっかあとうちわの風を目を閉じてあびる

「俺もびっくりしたんだからね」

『ありがとう、なんか良い感じに取り持ってくれて』

「どういたしまして。Aも綺麗な顔してるのにさ、自覚してるようで無自覚だよね」

『切り替えがあるのよ、仕事モードとさ』

便利な切り替えだねとあんまり真に受けていない

「3次試験の男のときみたくはいかなかったかー」

『不意打ちってすごいね』

「そうだねー」

熱もだいぶ収まってもう大丈夫とお礼を言う

「クロロやっと見つけたって言ってたからさ、俺としてはちゃんとクロロのこと思い出してくれて嬉しいんだ」

『あんな些細なこと、よく今まで』

私の理解し難いと言う表情にシャルナークは困ったように笑った

「少なくとも、クロロにとってはそうじゃなかったんだよ」

Aはやっぱり裏の世界の人だね。俺たちよりずっと深いところにずっと住んでる人。
ただ落ちてきただけじゃ到底沈まないような場所に生まれた時からいる。
だから、わからないんだよ

その言葉がやけに胸に深く刺さった。

『やっぱり私の感覚がズレてるから結婚相手見つからないのかなあ？』

「突然どうしたの？」

話の変わりようについていけないシャルナークはキョトンとしていた

そんな彼に今節丁寧にこれまでの経緯と私の夢を伝える。腕を組んでしばらく考えて

「関係ないんじゃないかな！」

『えーなんで』

「Aより強い人なんて滅多にいないし、その時点でほら、関係ないじゃん。」

『条件すらってことね…はあ、可愛くなりたい』

「可愛いじゃないか、大人しくしていれば」

それじゃあダメだって言ってるでしょー！と怒ると落ち着いてよと爽やかな笑顔

「Aは綺麗で可愛いんだからさ、もっと自覚と自信持ちなよ。たくさん食べる姿だって良いと思うけどなぁ俺は」

『シャルナーク優しい、ありがとう』

「ほら言ったそばから！俺、同情とか慰みで言ってるわけじゃないからね！」

『次から気をつける…』

「よし！」

シャルナークによって通常運転に戻った私はネテロ会長との面談に備えた