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次の日の朝
むくっと起き上がる
しばらくはディルを直してその後は実家に帰ろうと思う
試合は行ったし、期間も伸びた
スカーの約束は彼が意識を取り戻してから果たしてもらうとする
『んー、ディル〜ちょっと集まって』
声をかけるとサアっと私の前に集まる念体のかけらたち。それをパズルのように組み立てるのだが、私の念を接着剤がわりにくっつけながらやる
すごーく神経使うし念を高めないとディルは強度が低くなるので集中する
1時間ほどかけて出来たのは右手のみ
『ふぅ…我ながら複雑なモノを創ったものね〜』
次は左手を組み立てる、ディルの意思が左手のパーツを集めてくれる
それだけでも大助かりだ。
お昼頃には上半身が完成した
お昼はカップラーメンにすることにした!
すごい便利!そして美味しい!
3個目のカップ麺が出来上がるのを待っていると、ヒソカが部屋に入ってきた
「やぁ♡昨日の夜、Aが寝ちゃったからこの部屋の鍵ボクが持ってたんだけど…♣その様子だと気づいてなかったみたいだね♠」
鍵を外からかけて出て行ってくれたみたい
私はカップ麺をすすりながらお礼を言う
「今日は何個食べるつもりなの?♠」
『5個!』
「そっか♣ところで、何してたの?」
そう言ってベッドに散らばるディルの念体を指差す
『今までずっとディルの復元してたの』
「へぇ♠キミの念で簡単に元に戻るのかと思ってた」
これ触っていいの?って聞いてくるから大丈夫とうなずく
接合部を凝で確認したり細かいパーツを手に取ったりしている
「ディルは意思を持つ念体…なるほどね♣いいの?ボクにこんな所まで見せちゃって」
私の念能力についてどんどん理解を深めている様子の彼に私はにべもなく答える
『うん。知られたところで困るような能力じゃないから』
「たしかに♠」
午後もずっとディルの復元
隣でヒソカが面白そうに眺めてたけど、同じ作業の繰り返しで飽きないのかな
夜になって残り復元するのは頭だけになった。
夜ご飯もカップ麺を食べようとお湯を沸かしていたらヒソカが声をかけてきた
「せっかくだし、どこか食べに行かない?♡」
昨日の試合のお祝いも兼ねて、どこでも連れて行ってあげるよと言われた
私は少し考えて1番行きたいところを伝えた
『じゃああれ食べたい!ハンバーガー!!』
「…いいよ♣じゃあ早速行こうか♡」
わーいと今日1番の笑顔で部屋を出た
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作者名:ふぇもふぁ | 作成日時:2020年5月18日 20時