6「生きた心地をくれる人」 ページ7
-Obito side-
A自身決めかねているため
正式な暁のメンバーではないが
ここ最近は俺のそばに置き
世界情勢を見学させることにした
第三次忍界大戦の頃と比べると
戦さは落ち着いた方だが
忍び世界が続く限り、戦争は繰り返される
無気力だったAだが
今は少しずつ……いや
以前よりも生き生きとして見える
というのは、その笑顔が
俺に向けられたことによる、
錯覚かもしれないが
チッ…。
カカシに向ける顔ばかりがチラついて
イライラとしてくる
『よし、決まり！ お団子屋さん行こ！』
「……」
手を繋がれ、ついていく。
Aにこれをされると弱いのは
とっくに気づかれているのだ。
落ち着く……
なんて感覚は十数年感じたことがなかった
美味しそうに
団子を食べるAを見たら
急に口が寂しくなった
食べてみると
今まで味覚がなかったのに、
好きな甘い味が、舌から脳に伝わり
腹を空かせはじめた
懐かしい感覚だ。
食事も要らないこの体では
生きている感じがしなかったのだろう
宿に泊まろう
と、今日はいつもより俺にかまう。
話があると言うから
仕方なくついていった
今度は俺の風呂事情にまで
興味をしめした
俺のにおいを嗅いで
『大自然の香り…』
と言ってさっさと温泉へ行ってしまった
大自然の香りってなんだ？
くさいのか？
しばらく悩んだ末に
せっかくだから備え付けのシャワーで浴びた
1時間経ってもAが帰って来ない
ゼツ「温泉で逆上せてるみたいだよ」
「……覗いたのか？」
ゼツ「だって心配そうだったから」
「……」
水でも用意してやるか
あぐらをかいて待っていると
変化はとっくに解けた、
血色のいいAが入ってきた。
用意した水を飲ませると
隣に座って
ふやけた顔で首元に鼻をつけてきた。
『マダラもお風呂入ったんだ』
首元でずっと気持ちよさそうにしてる。
Aの温かい息が、俺の体の芯を熱くして……
俺はベッドに押し倒し、
薄ら汗ばむこめかみに
食らいついていた
優しい香りに包みこまれ
いっそう興奮が高まる
まただ。
また十数年ぶりの感覚が蘇る
今回はつまるところの、男の欲求いうやつだ
「……っ…、っ」
して良いか悪いかの判断がつくほど
俺に余裕はない。
だが、
Aの数年をのぞき見た中の
大名たちに好きにされ
悲しみ、涙を流す姿思い出したら
己を制御できた
「嫌、だったよな」
なによりAは、
カカシが好きだ……
続く (更新停止中)
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サメ?(プロフ) - 続きがものすごく気になります！！更新楽しみにしてます！！ (2022年5月22日 21時) (
レス) @page7 id: 9329097f20 (このIDを非表示/違反報告)
リノ(プロフ) - 続きが気になりすぎてワクワクします！！ 更新楽しみにしています (2021年2月26日 16時) (レス) id: fc408fc325 (このIDを非表示/違反報告)
Not there-蒼狐-(プロフ) - とても面白かったです!更新待ってます! (2020年3月25日 6時) (レス) id: 82c90f34f8 (このIDを非表示/違反報告)
crossmarian4272(プロフ) - 凄くいいです！主人公が惨殺したシーンは思わず泣いてしまいましたがオビトのお陰で少しずつ人間味を戻しつつあるので嬉しいです。これからの展開が益々楽しみです！ (2020年2月5日 21時) (レス) id: 6865c6b442 (このIDを非表示/違反報告)
アイ - とても面白いです！更新待ってます！ (2019年7月12日 21時) (レス) id: 4b9552c10a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤成 | 作成日時：2019年5月28日 1時
