月の子3-もうひとりのかぐや姫-【カカシ、オビト夢】

3「ふたり行動」 ページ4

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マダラは時空間忍術を得意とする。
そして私も少し使えるのだけど
中距離内で空間を繋ぐようなもの。

種類は少し違えど
使い方を教えてもらっている。

とはいえマダラは感覚で身についたもので
上手く教えてはくれないのだけど…。



マダ「もういい、今日はここまでだ」

『まだ少ししか練習してないけど…』

マダ「万華鏡はあまり使うものではない…
視力が落ちる。柱間があるとはいえお前のは
少ししか移植されてないようだしな」



そうなのか…知らなかった。
それならなるべく早く習得しないと
焦ってるとお腹の虫がグゥ。と鳴いた。



マダ「飯でも食ってゆっくり休め」

『マダラはご飯食べないの？』



いつもさっさと去ってしまう
いったいどこで
衣食住を満たしてるのだろうか？
素朴な疑問が素朴にならなくなってきた。


マダラは右腕の裾をめくって見せた。



マダ「柱間細胞で出来てる、食事の必要はない」

『柱間細胞…それなら私も
大蛇丸に埋められたけど、お腹は空くよ？』



はぁ…。
面倒くさそうにため息をつきつつも
装束のホックを外し、
服をめくって腹の皮膚を見せてくれる。

以外とそこまでしてくれるのね。
腕同様、右半分が白く変色してる。



マダ「半身がこれだ。
Aのとは量が違うからだろう」



『なるほど……いつからこうなってるの？』

マダ「なんださっきから、質問ばかり」

『興味があるので』



きっぱり。
だいたい私はこの人の正体を知らないままだと、
なんでリンがこの人にこだわるのか納得いかない。



マダ「答える義務はない」



そっちもきっぱり
秘密主義だなあ



『食べなくていいだけで、食べられはする？』

マダ「まあな……。なんだその顔は、
一緒に行かないぞ」

『行きましょうよ』



さりげなく手を引いて連れてこうとすると
だいたい着いてきてくれる。
この人が手を掴まれると弱いのは確認済みなのだ



マダ「どこ行くつもりだ」

『ちょっと歩いた先に
お団子屋さんあったでしょ？
あ、甘いのは大丈夫？』

マダ「……食べられるが」



じゃあおっけい
お団子屋さんのおじさんが
いらっしゃいと顔を出した。



『おじさん三色団子と
お茶ふたり分ください』

「おー、お二人さん仲良いね。
1本サービスしたるわ」

『やった！ありがとうございます』

マダ「仲良い…？」



手繋いで来たからでしょう、
まあ細かいことはいいから横長のイスに座る。

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