14「幼い記憶、サスケとイタチと」 ページ14
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ここはかつてうちはの集落があったところ。今は大半が取り壊され、民家となっている。
懐かしいな。よくサスケと修行してたっけ。あの頃のサスケは素直でかわいい男の子だった。成績1位のサスケと、2位の私。強くなりたいという目標が同じ私たちはとても仲が良かった。
イタ「サスケ、このお嬢さんは?」
サス「兄さん! 紹介するよ。Aっていうんだ」
イタ「Aか。俺はサスケの兄のイタチだ。サスケが世話になってるみたいだな、これからもよろしく頼む」
『イタチさんって言うんですね。サスケくんからは兄さん兄さんって聞いてました。私の方こそ、サスケくんに仲良くしてもらってます。よろしくお願いします』
サス「ねぇ兄さん、今日修行付き合ってくれる?」
イタ「そうだな…少しだけならいいぞ」
サス「やったー! じゃあ、Aも一緒にいい?」
『すみません、ご一緒して良いですか?』
イタ「はは、礼儀正しい子だね。いいよ」
うちは一族が良く演出に使う森があるらしい。
的のついた丸太が、広範囲のあちこちに置かれてる。
イタチは全部の的に手裏剣を当てるという。
死角や障害物まであるのにどうやって当てるんだろう?
シュッ、シュッ、キンッ。シュッ
サク、サクサクッ
『す……すごーーい!』
手裏剣同士ぶつけて、見えないところまでしっかり真ん中を当ててる。
『サスケくんの言ってた通り、目つぶったままでした…。どうやってやるんですか?』
イタ「完全に位置を把握しておくんだ。まあ、写輪眼があれば更に正確に当てやすくなる」
『いーなあ。写輪眼、私も欲しいです』
サス「俺も欲しい!」
イタ「ははは。いつか使えるようになるさ。でも残念ながら、うちはの目にしか宿らないんだ」
『うちは一族ってやっぱすごいんですね!』
イタ「…」
この時なぜ黙っていたのか、今ならわかる気がする。
イタ「すごくなんかない。結局はひとりひとりの、器の大きさなんだ。……難しい話をしてしまったな、どうだ。お前たちもやってみるか?」
この頃の私たちは、アカデミーに入って1年だったから、手裏剣の複雑な使い方なんてまるでできなかった。
イタ「修行はここまでだな」
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石セー(プロフ) - じゅりさん» じゅりさん初めまして!読んで下さってとっても嬉しいです^ ^ありがとうございます!更新頑張りますー! (2019年5月20日 21時) (レス) id: 34e5e194e4 (このIDを非表示/違反報告)
じゅり(プロフ) - 初めまして!更新楽しみにしてます頑張ってください! (2019年5月17日 6時) (レス) id: 9e6c1be654 (このIDを非表示/違反報告)
石セー(プロフ) - 名無し65455号さん» 初めまして、コメントありがとうございます。読んで下さってる方がいるんだなあと実感して感動しています。随時更新して行くのでよろしくお願い致します^ ^ (2019年4月3日 22時) (レス) id: 34e5e194e4 (このIDを非表示/違反報告)
名無し65455号(プロフ) - 初めましてこの作品読んでみて楽しみにしていますこれからも更新頑張って下さい! (2019年4月3日 13時) (レス) id: 1e5a33a9df (このIDを非表示/違反報告)
石セー(プロフ) - 咲空さん» コメントとっても嬉しかったです。ありがとうございます!おかげさまで少し自信を持てました。主人公設定まだまだあるので楽しみにして頂ければ幸いです^^ちょうどプロットを練り直していたので更新が止まってしまいました。近々更新を再開します。 (2019年4月2日 16時) (レス) id: 34e5e194e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:赤成 | 作成日時:2019年3月10日 16時