12「怪しい視線」 ページ12
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カカ「お前は強い、周りは中忍上忍クラスの敵だが、俺の援護があれば充分立ち回れるだろう。敵を倒しつつ、医療忍者として負傷者の治癒にあたれ」
そんな。
里を守りたい気持ちもサスケを助けたい気持ちも同じくらいなのに…
カカ「大丈夫、あいつらを信じろ」
敵に視線もくれず、こちらに穏やかな笑みを見せる。
信じろ。そういえば、そうだ。今までのことを思い返せば、これが先生のやり方なかもしれない。
カカ「心配なのはわかってる、だからここの戦況によっては、時間差で俺の部下と共に追いかけ仲間の救助に行かせるよ」
『先生…わかりました。さっさと片付けましょう!』
音と砂の忍び達を氷遁で蹴散らしていく。
すごい…、チャクラが有り余るようだ。
これが柱間細胞の力。
チャクラ量上昇に喜んでいる間に
うぁああ、と背後で呻き声。
カカ「後ろにも気をつけろよ、せっかくの写輪眼だ、見えるだろ」
『見える…?』
やってみろ。と言われるがままに写輪眼を発動させる。
横を通って後ろへまわった敵の動きが、手に取るようにわかる。こういうことなのね。
ザクッ
カカ「ふん。いきなり相手を見ずに仕留めるとはな…上出来だ」
負傷した木の葉の暗部や観客を治癒しつつ、敵を倒していく。
その時、邪悪な視線を感じた……。
視線の主は霧隠れの額当てをしている。上忍と言ったところだろうか?
この中忍試験、いろんな里の者が観ている、サスケみたいに他国に目を付けられる事は珍しくない。
でも、よりにもよって故郷の霧隠れ。
嫌な感じがする。いや、考え過ぎだろうか?
それよりも。
上の戦況が気になる。三代目様と戦ってるのは風影に変装した大蛇丸だった。
大蛇丸の狙いはサスケだけではなかったのか。教え子に襲われる三代目様の気持ちを考えると心が痛む。
カカ「ここはもうだいぶ落ち着いてきたな。A、ナルト達の所へ行くか?」
森の向こう側は砂色の大きな生き物が暴れている。そして大きなカエルもいる。
あれは、ナルトの口寄せ。ナルトったら、大事な時にちゃんとやるところ、変わらないよね。
『いいえ。あっちは大丈夫そう。今は火影様の方が心配です』
カカ「そう…みたいだな」
火影様…どうかご無事で。
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石セー(プロフ) - じゅりさん» じゅりさん初めまして!読んで下さってとっても嬉しいです^ ^ありがとうございます!更新頑張りますー! (2019年5月20日 21時) (レス) id: 34e5e194e4 (このIDを非表示/違反報告)
じゅり(プロフ) - 初めまして!更新楽しみにしてます頑張ってください! (2019年5月17日 6時) (レス) id: 9e6c1be654 (このIDを非表示/違反報告)
石セー(プロフ) - 名無し65455号さん» 初めまして、コメントありがとうございます。読んで下さってる方がいるんだなあと実感して感動しています。随時更新して行くのでよろしくお願い致します^ ^ (2019年4月3日 22時) (レス) id: 34e5e194e4 (このIDを非表示/違反報告)
名無し65455号(プロフ) - 初めましてこの作品読んでみて楽しみにしていますこれからも更新頑張って下さい! (2019年4月3日 13時) (レス) id: 1e5a33a9df (このIDを非表示/違反報告)
石セー(プロフ) - 咲空さん» コメントとっても嬉しかったです。ありがとうございます!おかげさまで少し自信を持てました。主人公設定まだまだあるので楽しみにして頂ければ幸いです^^ちょうどプロットを練り直していたので更新が止まってしまいました。近々更新を再開します。 (2019年4月2日 16時) (レス) id: 34e5e194e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:赤成 | 作成日時:2019年3月10日 16時