プロローグ「拾い子」 ページ1
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霧隠れの里
そこは他の里と比べかなり野蛮な土地である。
治安が悪く、スラム街に住む者は明日の生死もわからない。
「A…死なないで…誰かおねがい」
ひとりの女性が、幼い女の子を抱えて身を隠す。
「おい大丈夫か!?」
任務で来ていた通りすがりの木の葉の忍び2人に発見される。
木の葉は敵では無かった。
「どうか…この子だけは助けてやって下さい」
「任務と関係ないでしょ。今一刻も争うんだから」
まだ若いもうひとりの忍びは冷静だった。
「小さな子どもだぞ! 俺たちが助けないとこの子は…」
「……」
助ける事に反対する若い男は、はたけカカシ。
カカ「勝手にしろ…俺は関与しないよ」
仲間の腕に託された少女は頭から血を流し気を失っている。
色素の薄い髪と肌。幼くも美しく可愛らしい顔立ち。
仲間「失礼ですが、あなたはこの子の母親…?」
女性は黒髪であまり似ていなかった
「違います…でもずっと私が育ててきました」
このスラム街で子どもを女手ひとつ育てるのは相当大変だっただろう。
大切にしてきたからこそ、他里に託してでも生き延びて欲しいと彼女は言う。
??「おいあのガキはどこやった?!出てきやがれぇ!」
ガラの悪い輩が騒ぎ立てる。
「お願いです、今すぐこの子を連れて行って下さい!」
カカ「任務の方も今すぐ行かないとやばい。どうかご無事で」
育ての女性はどうなったのかはわからないまま
こうしてAという少女は木の葉に預けられた
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作者名:赤成 | 作成日時:2019年2月25日 11時