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32話 大雨 ページ34

半月のあの日からしばらくが経ち、
師範と出会ってから2度目の梅雨を迎えようとしていた。

あれから、私達の関係は急速に縮まった、
というわけではなかったが、

以前のように毎日楽しく、
私にとっては最高に甘い日々を過ごしていた。

また、お互い大っぴらに言葉にしないものの、
以前とは違う絆も感じていた。


私は、師範にとって、他の人には変えられない
"特別"な存在になれているような気がしてならなかった。


そして、

『師範にこの気持ちを伝えたい』


ずっとずっと胸に押し込めていた『好き』が

最近、師範を見るたびに話すたびに、
そして、師範のことをふと考えるたびに、

溢れそうになっているのだ。


今日もそんな気持ちを密かに胸に秘めながら、
任務を終え、帰路についていた。


A「…やな天気」

空はどんよりとした厚い雲に覆われており、
ジメジメと蒸し暑かった。


 ザー



そう思ったのも束の間、
程なくして大粒の雨が地面を叩きつけた。


A「うわー最悪…」


雨に降られた私は全身ずぶ濡れで屋敷に戻った。
べったりと張り付く服が気持ち悪い。

私は、一目散にお風呂場へ向かった。



師範は今日は任務らしい。帰ってくるのは夜だとか。
お風呂を済ませたら、夕飯の準備でもしよう。

そう思いながら、私はお風呂の扉を開ける…




甘露寺「きゃ!!」





バタン






A「………」





 ん……?

甘露寺さん?

一瞬だったが、あの桜色の髪が見えた。





いやいや、そんなわけない、

まず、どうしてうちに甘露寺さんが…



幻覚だ。
そう言い聞かせて、再び扉を開けようとした



が、

甘露寺「Aちゃん、ごめんなさい。驚かせるつもりはなかったんだけど…」

扉の微かに開け、甘露寺さんがそこから顔を出した。


A「い、いえ。こちらこそ急に扉を開けてしまってすみません…」


でも、甘露寺さんはどうしてここに?


そう聞こうと思ったのに…
そう聞かずとも私はその理由を知ることとなった。



伊黒「どうした騒がしいな」



そう眠そうに頭を掻きながら師範が来た。

師範は何故か下はいつもの隊服なのに、
上半身は裸だった。

そして、少し汗ばんでいるようだ。




その姿が何とも色っぽいと思った。
とても素敵だ。









でも、でも、
師範のその姿。お風呂場にいる甘露寺さん。









嫌な想像が私の脳内を駆け巡った…

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設定タグ:鬼滅の刃 , 伊黒小芭内   
作品ジャンル:アニメ
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みぃたん(プロフ) - 林檎さん» ありがとうございます!続編はもっともっと楽しんでいただけように、がんばって書きます♪ぜひぜひ覗いてみてくださいね! (2020年2月4日 0時) (レス) id: 0d90eb6cba (このIDを非表示/違反報告)
みぃたん(プロフ) - ドラゴンちゃんさん» 応援ありがとうございます!続編も少しずつではありますが更新していきますのでそちらも読んでいただけると嬉しいです♪ (2020年2月4日 0時) (レス) id: 0d90eb6cba (このIDを非表示/違反報告)
みぃたん(プロフ) - 夏蜜柑さん» 続編も伊黒さんの魅力たっぷりに書けるようにがんばりますね♪いつもありがとうございます! (2020年2月4日 0時) (レス) id: 0d90eb6cba (このIDを非表示/違反報告)
みぃたん(プロフ) - カンナさん» ありがとうございます!伊黒さん素敵ですよね!またよろしければ続編も見てくださると嬉しいです♪ (2020年2月3日 23時) (レス) id: 0d90eb6cba (このIDを非表示/違反報告)
林檎 - うわあああ(嬉しさの叫び) 楽しかったです!推しは伊黒さんです!楽しかったです!(大切なことなので二回言いました) (2020年2月1日 22時) (レス) id: 618a98841b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みぃたん | 作成日時:2020年1月13日 11時

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