溶けるほどの…�◆�バレンタインリク＊ ページ10
ガタン
大きな音をたて、二人は体勢を崩した。
A「いたた…」
伊黒「俺を押し倒すとはどうなってもいいんだろうな、A。」
下から彼の声が聞こえる…
私は怖くてすぐには彼を見ることはできなかった。
チョコレートを取り返すために勢い余って、
どうも彼ごと倒れ込んでしまったようだ。
さっきまでとは一変。
部屋も私も大変な状況になっていた。
なぜなら、床には逆さまを向いた器に、あちこちに飛び散った大量のチョコレート。
そして、私を下から捉える彼。
その瞳は真っ直ぐ私を見て離さない。
A「…ごめんなさい」
やってしまった…
今の状況に恥ずかしくなって、
どんどん顔は熱くなる、自然と涙も溜まってきた…
しかし、彼はさっきの台詞が嘘のように優しく私の髪を耳にかけた。
伊黒「随分と甘い香りがすると思ったら…」
彼はふっと笑うと、私の頬に手をやる。
驚いたのも束の間、
伊黒「チョコレート」
そう言って、私の頬についたチョコレートを
指で拭い自分の口にやる。
そんな彼から目が離せなくなってしまう、
でも、私の心を見透かすようにニヤリと微笑む彼に
私は思わず目を晒してしまった。
伊黒「まだついてる…」
彼はそういうと、私の頬や首に順番に甘い口づけを落としていく。
A「お、小芭内さん…！」
彼の唇が触れたところは今にも溶けてしまいそうなほど熱をもってくる…
ひとつ、
またひとつ、
増える熱。
もっと、
もっとしてほしい…
一番欲しいところを避けてキスをする彼に私は焦ったさを覚える。
唇に…
恥じらう気持ちが、彼に与えられる気持ち良さで消えてしまいそうになった時、
すっと彼の唇は離れた。
伊黒「すまない少々意地悪をしすぎてしまったようだな」
彼は私を座らせると、立ち上がる。
そして、
ちゅ
伊黒「バレンタイン、楽しみにしている」
そう言い残すと、まだまだ熱をもった真っ赤な私の額にキスをして立ち去った。
チョコレートよりも甘い貴方のキスは
落ちたところから私を溶かす…
もっともっと、
何も考えられないくらいに溶かしてほしかった。
立ち去った彼の後ろ姿に、
私の冷めない身体は焦ったさを感じていた。
明日はバレンタイン当日。
明日はどうか今日よりも甘いキスで私を溶かして…
溶けるほどの… fin
わかってる� �バレンタインリク＊→←溶けるほどの…� �バレンタインリク＊
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みぃたん(プロフ) - りゅうさん» リクエストありがとうございます！ただ、私があまりキメツ学園を知らなくて良ければ違うご希望があればそちらで書かせて頂けたらと思います。申し訳ありません…。 (2020年2月29日 10時) (
レス) id: 0d90eb6cba (このIDを非表示/違反報告)
りゅう - リクエストで、キメツ学園風にしてください！ (2020年2月25日 23時) (レス) id: c617ab8f6d (このIDを非表示/違反報告)
みぃたん(プロフ) - ゆるりさん» 応援&リクエストありがとうございます！風邪も仲直りもいいですね！！ぜひ書かせてください！これからも応援よろしくお願いします♪またリクエスト頂けたら嬉しいです！ (2020年2月11日 16時) (レス) id: 0d90eb6cba (このIDを非表示/違反報告)
ゆるり - 再度申し訳ございません。 ゆるりです。 リクエストもう一つ 思い付いたので書かせていただきます 『伊黒さんが風邪をひく』というのは どうでしょう？ストーリーはおまかせします。長文失礼しました。 なんなら切腹致します！これからも 頑張ってください！ (2020年2月8日 23時) (レス) id: f0f1fd8f38 (このIDを非表示/違反報告)
ゆるり - いつも頑張ってますね！応援してます！そんなところで、リクエストです。 ちょっとしたことで『喧嘩』から『仲直り』的な事かけませんかね…? 採用お願いします！そして無理だけはしないでください！ (2020年2月8日 23時) (レス) id: f0f1fd8f38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みぃたん | 作成日時：2020年2月2日 23時
