85話 黒蜥蜴 ページ10
僕が医務室の空気を凍らせて帰ってきた後、国木田君が資料の整理を始めていた。
「(お疲れ様です。一応、敦さんに監視役のことを伝えたら帰る予定ですので、何か手伝いましょうか？)」
独歩「いえ、客人に手伝いなどさせるわけにはいきません。そういえば小僧がいませんね。この忙しい時にどこへ…。って太宰もいない！あの唐変木が！」
「(あ、なんかお疲れ様です)」
何時胃に穴が開くのかわからないなぁ、国木田君は。なんか御免ね。うちの子が。←
今頃治はうずまきで女給さんに生命保険への加入を勧められてるのかなぁ。(遠い目)
あれ、次あれじゃん。襲撃じゃん。僕ってどう動けばいいんだろう。やっぱ、異能特務課として武装探偵社とポートマフィアの間には入らないほうがいいのか？
うん、今回僕は空気になることに徹する！！
僕が入ることで何かあったら嫌だしね。ま、身の危険があったら異能力で回避するけどね。
僕は周りに誰もいないことを確認して、紫音にささやく。
「紫音、襲撃があっても間には入らず、おとなしくしてて。最悪の場合、異能力で逃げるか、防御するから。」
紫音「りょーかい。何もしなければいいんでしょ。分かった。」
流石紫音、ほかの子たちよりも聞き分けがいい。香音とかだったら「ですがA様！」とか言ってめっちゃ間に入りそう。
___________________そんなことを思っている間も、少しづつ再開の時は近づいていたんだ。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ただ、自分が気づいていないだけで、少しづつ。
探偵社のドアが静かに開いた。待ち望んでいた、赤毛の彼が来たのだ。
織田「織田作之助、ただいま帰還しました。」
思わず、大きな音を立てて、立ち上がってしまった。
さっきまで入ってきた織田君に向けられていた視線は一気に僕へ向いた。
「あ、嗚呼。すみません。」
とっさのことでスケッチブックに書くのも忘れてしまった。でも大丈夫。まだ少し声が高い男性で行ける、はず！
「紫音。」
紫音「ええ、分かってますよ。」
二人で織田君のもとへ近づこうとしたとき、織田君が叫んだ。
織田「ドアの前から離れろ！」
その言葉が合図のようにドアが吹っ飛んだ。
その先にいたのは、ポートマフィアの武闘派、「黒蜥蜴」であった。
独歩「何者だ！貴様ら！」
広津「失礼。探偵社にアポイントを入れるのを忘れていたな。それから、ノックも。」
僕たちはその様子を静かに見守っていた。
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奏斗 - 面白かったです！続き待ってます！ (10月3日 21時) (
レス) @page13 id: 837e222f3a (このIDを非表示/違反報告)
庄司靖(プロフ) - おねがいします続きをできたらでいいのでやってください！続きが出るのを楽しみにしています (2023年1月17日 23時) (レス) @page13 id: e958ad6f1e (このIDを非表示/違反報告)
幽(プロフ) - 最新待ってます😌 (2022年8月1日 12時) (レス) id: fb9d3eda18 (このIDを非表示/違反報告)
七日 - すごく面白かったです!! 続き待ってます。 (2022年3月4日 3時) (レス) @page13 id: 2fef72e0d0 (このIDを非表示/違反報告)
雪姫(プロフ) - 続き待ってます!!!!! (2021年12月31日 11時) (レス) @page13 id: 70f5cfe725 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クレハ | 作成日時：2019年5月16日 23時
