87話 じゃあ、あの時の感情は ページ12
織田君の凄い悲しそうな顔を見て顔をしかめてしまったけど、狐面のおかげで顔は誰にも見られてない。
用件も伝えたし、自分の机の上には死ぬほど書類が溜まってるし、さっさと特務課に帰ろうと出口に向かう。
そこで逢ってしまった。
武装探偵社員、太宰治。
このタイミングで帰ってきたか。治ならこの襲撃の修復面倒だからって川流れでもしそうなのに。←
「(おかえりなさい、太宰治さん。僕たちはもう帰ります。それと、貴方の友人が来ていますよ?)」
『友人』
この言葉に首をかしげる治は何のことを言っているのかわかっていない様子だった。
でも、君が”友人”と呼ぶ人はそこまで多くないはずだよ?治。
暫くしてハッと探偵社の入り口を見る治。
治「まさか!!」
そう言って僕の横を通り過ぎていく治。
おおきくなったなぁ。身長越されててお姉ちゃん、ちょっと悲しい。
いつか、また”私”で出会えたらいいな。織田君や治、安吾君に怒られそうだけど。また「いつもの場所で」って笑いあえたら。
________________________どんなに幸せなのだろうか。
私はもともとこの世界の人間ではないというのに。高望みするのはよくないかな。
治「お、ださく?」
震える弟の声が遠くで聞こえた。
織田「ああ。久しぶりだな、太宰。」
そう答える彼の声は相変わらず変わっていなくて。
いくら、治のためといっても織田君をこの世にはいないと偽ってしまったこと。子供たちはもういないと思っている織田君のことを探偵社のみなさんにまかせっきりなこと。誰にもさよならを告げずに、ありがとうを告げずに「私」を消してしまったこと。
反省することは腐るほどあって。
考えれば、罪悪感と自分の無責任さに腹が立ったり、押しつぶされそうになったり。
それから逃れるために見て見ぬふりをしている自分は何も成長してない。
私以外はみんな変わっていってる。
自分が周りの変化に追いつけていないことに気づいてしまった今日。
なんか疲れたから、パフェでも食べに行こうかなぁ。
あ、種田長官に報告に行かなきゃ。うーん。ま、今はパフェを優先しよう!!!←
結局、パフェを食べてから報告に言ったら、種田長官と安吾に地獄を見せられたAであった。
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どうも、作者です!
今回のお話は温度差が激しすぎて風邪をひきそうになりました!
では次のお話で。”約束”ですよ?
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奏斗 - 面白かったです!続き待ってます! (10月3日 21時) (レス) @page13 id: 837e222f3a (このIDを非表示/違反報告)
庄司靖(プロフ) - おねがいします続きをできたらでいいのでやってください!続きが出るのを楽しみにしています (2023年1月17日 23時) (レス) @page13 id: e958ad6f1e (このIDを非表示/違反報告)
幽(プロフ) - 最新待ってます😌 (2022年8月1日 12時) (レス) id: fb9d3eda18 (このIDを非表示/違反報告)
七日 - すごく面白かったです!! 続き待ってます。 (2022年3月4日 3時) (レス) @page13 id: 2fef72e0d0 (このIDを非表示/違反報告)
雪姫(プロフ) - 続き待ってます!!!!! (2021年12月31日 11時) (レス) @page13 id: 70f5cfe725 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:クレハ | 作成日時:2019年5月16日 23時