17話 ページ18
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「どーいうことだ こら、ワケを言えデクてめぇ！！！」
『っ、……ちょ、勝己！』
「てめぇは黙れ！！！」
『ッ！』
BON！！と勝己の爆発が俺の顔に当たって、焦げ臭くて甘いニトロの香りがする
……あー、これ絶対跡残るだろうなぁ
何回も言ったが、俺は皮膚が厚くない。なんなら人より薄いし怪我したら暫く治らないし跡も残る
ちょっとの衝撃で、傷が残る。弱くて、情けない体。
ヒリヒリとする右側を抑えるとぬるっ、という気持ちの悪い感覚がする
手のひらを見ると勝己の瞳の同じ色をした液体が広がっていた。
「お、おい！お前大丈夫かよ！？」
心配そうに声をかけてくれたのは赤い髪の男子生徒だった。
さっきまで出久と勝己に注目が集まっていた視線が彼達の声によって俺に移る
『あ、あー…、えっと、俺皮膚が弱くて怪我しやすいんだ。見た目よりは痛くないから安心して』
「で、でもよぉ！？血が…」
ザワザワと突き刺さる人の目線が、怖い。
いいから、俺を見ないでくれ。放っておいてくれ。
片方が赤く染まる視界の中で、同じ顔の双子と目が合う
…なんで、勝己がそんな顔するの。
「爆豪。…あ、兄の方な。緑谷と一緒に保健室行ってばあさんに治してもらえ。」
『……ありがとうございます。…出久、行こう』
「う、うん！…Aくん、大丈夫？」
『ふふっ、どうみたって出久の方が大怪我でしょ、』
俺が安心させるために笑いながらそういうと、ホッとした顔で「そ、そうだよね！」と答える彼
眩しい。なんで、自分の方が痛いはずなのに俺の心配なんてするんだ。
緑頭の可哀想な石っころは、ただの石ではなくて、俺が今まで見てきた誰よりも原石だった。
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みけはる(プロフ) - 面白かったです!!更新楽しみに待ってます！ (2023年2月8日 2時) (
レス) @page38 id: 7728ea03fe (このIDを非表示/違反報告)
るいす0317 - だいっすき！！！！かっちゃん可愛いトムラ可愛い！！！応援してます更新待ってます！ (2022年10月29日 13時) (レス) @page30 id: 0614e5eebb (このIDを非表示/違反報告)
ゆきや(プロフ) - 続き楽しみにしてます！！ (2022年10月13日 20時) (レス) id: f29c562e47 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - すっごくおもしろいです！！！更新頑張ってください！ (2022年10月7日 23時) (レス) id: 6a97180fe7 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - 僕って凄い！こんな神作品見つけちゃうんだもん (2022年10月6日 22時) (レス) id: d844317abe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：須賀 | 作成日時：2022年10月5日 21時
