検索窓
今日:1 hit、昨日:18 hit、合計:29,680 hit

【第五話】 ページ8

「Aが世話になりやした。

今度一杯行きやしょう。」


「総一郎くん、君まだ未成年だよね?」


「旦那、総悟でさァ。」


また来ると伝え2人で万事屋を後にした。


沖田と並んで歩くA


中身はともかく見た目と刀の腕だけは良いこの2人。


1人でいる時よりもずっと視線を感じる。


ただ1つ違うのは、

2人でいる時は誰も話しかけてこないのだ。


密かに交際している、既に所帯を持っている、実は兄妹などと

好き勝手噂されている。


面倒な事は無視するタイプのAは気づいていながら完全無視。


沖田はAと同じではあるものの、

それはそれで嫌な気はしていないというのが本音であった。


勿論、両者その思いを伝えることは無い。


それも相まって、大衆からは更にミステリアスで魅力的なものに見えるのだろう。


「総悟さーん、聞いてもいいですか?」


「なんでィ。」


「私達の任務のことなんか聞いてます?」


「任務のこと?」


Aに視線を落としながら問いかける。


「最近別行動じゃないですか。

総悟さんが一緒にいないと見回りやら報告書やらの雑務ばっかりなんですよ。」


せっかく刀引っ提げる(ひっさげる)権限があるのに退屈じゃないですかーと頬を膨らまして続ける。


「だから本当は今まで通り一緒に任務にあたりたいんですけど…。

別になったのには理由があるのかなと思って。」


「さあなー。

お前はなんか心当たりあんのかィ?」


「2人でサボりまくってたことくらいかなー…。」


でも今に始まった事ではないしなと頭を抱えるA


ふと沖田がAを見下ろす。


視線に気付いたAが沖田を見上げる数瞬前。


沖田は視線を戻した。


一呼吸ついて、


「もう考えたって仕方ねぇだろィ。

一番隊内の振り分けならともかく、

組全体の振り分けのことは土方さんに聞かねぇと。」


そうだよなぁと言いながら下唇を噛んでいる。


真選組屯所はすぐ目の前に迫っていた。


✴︎

【第六話】→←【第四話】



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (60 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
173人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 真選組 , 沖田総悟   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

やま - 次の話が気になります!!更新頑張って下さいね (2022年10月13日 17時) (レス) @page40 id: 0e3bc286c0 (このIDを非表示/違反報告)
いと(プロフ) - ☆さん» ありがとうございます!嬉しくて何度も読み返してしまいました笑ゆっくり更新していくので気分転換がてら読んでもらえたら嬉しいです☺︎ぜひまたコメントお願いします♡ (2022年9月4日 10時) (レス) id: 496eb1da56 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - とっても好きです。21話の夢主ちゃんの言葉が、単純で、重くて、強くて、読んでいて圧倒されました。更新の度にわくわくしながら読ませてもらってます🙇‍♀️無理はなさらず、頑張ってください💖 (2022年9月1日 20時) (レス) @page25 id: f76d03d4ec (このIDを非表示/違反報告)
いと(プロフ) - まつたけさん» ありがとうございます!最近一段と亀更新ですが楽しんで貰えると嬉しいです!またぜひコメントお待ちしてます☺︎ (2022年8月31日 13時) (レス) @page24 id: 496eb1da56 (このIDを非表示/違反報告)
まつたけ - この小説すごく好きです。 (2022年8月15日 19時) (レス) @page22 id: 796715c198 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:威杜 | 作成日時:2022年6月18日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。